「自主研のススメ」39.ゆるつな
前回、自主研の効果を深掘りしましたが、その中でさらっと触れたように、自主研をすることで得られる最も大きな効果はネットワーク力=人脈形成だと僕は捉えています。
これには(特に人事筋などから)「人脈形成しただけでは人は成長しないだろ!」という意見もあるでしょう。それはそれでご尤もに感じるところもありますが、それでも一番の効果は人脈形成と言いたくなる僕がいるわけです。
そこで今回は、自主研活動等の”有志活動で培う人脈形成”にはどのような価値があるのか、今回は深掘りしてみます。
(サムネの写真は「つなぐ」天才の脇さん)
”ゆるいつながり”が生み出す価値
自主研を含む有志活動による人脈は、フツーに人生で獲得してきた人脈とは異なる面があります。例えば、学校の友達や職場の先輩後輩などの関係性のキッカケは受動的なものです。その受け身的なキッカケの場合、それを活かすかどうかは個人の主体性によって、深くつながるか、ぷっつり切れるかに2極化していませんか?
それに対して、有志活動における関係性のキッカケは、当然ですが能動的なものです。それでいて属する組織や社会が異なることも多いことから、関係性は「ゆるいつながり」となりやすいです。以前はゆるいつながりを継続させるには手紙をマメに出すといったことが求められていましたが、今ではSNSを使用することでゆるいつながりに継続性を持たせることができます。
では、このゆるいつながりはどのような効果があるか、これは研究が進んでいます。Chat GPT先生からは次のように教わったので紹介します。
自治体職員とゆるつなの相性
官僚組織体質である自治体は、規則・要綱等の例規で業務内容を規定し、それに沿って業務遂行するのが基本です。そういう背景もあって、自主研の世界において政策法務系の研究活動が広く行われています。これらは業務に直結するスキルを身につけることができることから、人事筋からも評価される有志活動といえるでしょう。
それに対して、ゆるい繋がり、略して「ゆるつな」が持つ強みは、業務直結スキル系ではないし、そもそも守りに強い官僚組織体質との相性も悪いのでしょう。
しかし、デジタル化によって時代のスピード感がガンガンに早まり、不確実性が高いVUCAの時代と言われる現代において、革新的技術・思想を日々取り入れ、企画提案できる力は、(おじいちゃんばかりの意思決定機関からは賛同されないかもですが)社会からは求められる力であると僕は考えます。
今はまだ過渡期なのかも知れません。
目の前の仕事だけしているだけでは、↑でも紹介したChatGPTやDAOの活用などが当たり前のように普及した世界が直ぐそこまで迫ってきていることに、多分気づかないでしょう。
それに対して、ゆるつなを意識して動いている方々はこうした時代の流れに敏感です。SNSを活用していれば、日常の中でそうした情報が勝手に入ってきて、早速使い始めます。きっと、そうした「日常の中で」得られる情報をキャッチし、それを現実的に活かすことができる人材は、今後非常に重宝されるのではないでしょうか。
小難しいことは抜きにしても
ここまでマジメな話を書いてきましたが、シンプルな効果として、有志活動で得た人脈は、前向きな人が多いからか、話をしていて気持ちが上がりやすいです。そうしたつながりによって僕の人生は格段に豊かになったので、それだけでも十分に人脈形成には価値があると捉えています。
まだ有志活動等に参加することなく、狭い社会の中でしか生きていなかったりする方がいたら、有志活動の世界に一歩足を踏み入れて、積極的な関係性構築のキッカケを得てみませんか?
※補足※
同じ「ゆるつな」でも、有志活動によるものと、単なる交流会によるものとに分かれます。僕自身の経験としてより価値あるのは前者によるものが多く、後者のつながりから何かが生まれた経験がそんなにありません。その違いは何なのかについては、また改めて考えてみたいと思います。
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