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富士登山記録2023
2021年8月から山に登り始めるも、登るのは、ほぼ丹沢ばかり。その理由は、近いから、海が見えるから、そして富士山がキレイだから。
その富士山も今の脚力あれば登れるんじゃね?ということで、今年は富士山に(3回)登ってきたので、その山行をお伝えする。
4つの登山ルート
僕の山行の前に、富士山には主に4つの登山ルートがあるので、ますばその紹介から。
一番メジャーな「吉田ルート」
スタート地点は、富士スバルライン五合目(標高2,300m)。山頂までの標高差 約1,400m。今年3回登るも、ここだけ行けてない。その理由は、とにかく人が多そうだから。ちなみに、大量に押し寄せている外国人は吉田口に集中している様子。
玄人好みな「須走ルート」
スタート地点は、須走口五合目(標高2,000m)、山頂までの標高差約 1,700m。距離はそこそこ長く、途中から吉田ルートに合流。登りと下りが別ルートになっている区間が多く、下りは「砂走り」と呼ばれるように、ザザーって足を滑らせながら降りることができる。
ガチ修行的な「御殿場ルート」
スタート地点は、御殿場口新五合目(標高1,450m)。山頂までの標高差約2,250m。他のルートと比べて、スタート標高は低いし、標高差もある。
さらに深い砂で歩きづらく、とにかく修行という感じ。一般客にはハードルが高く、その分一番静かに山歩きできるというメリットあり。
サクッといける「富士宮ルート」
スタート地点は、富士宮口五合目(標高2,400m)、山頂までの標高差約1,300m。比較的急登ながらも最も高いところからスタートするので、早いし、楽チン。
また、宝永山へのアクセスがよく、富士山頂ではなく宝永山目的で来ている登山客も多かった。
これら4つのルートの難易度は次のような感じらしい。
低 吉田口 < 富士宮口 < 須走口 <<< 御殿場口 高
1.須走口から山頂へ
2023年シーズン開山し、最初の1週間は車両規制がなく五合目まで車であがることができたので、車中で仮眠し高度順応した後、AM1時から登山スタート。ちなみに、須走口は3番目にキツイ=登山客が少なく、AM1時に周りで登り始める人は誰もいなかった。
ご来光。
登っている途中で見られると期待していたが、雲が多く見ることができず。それでも、標高が高いだけであって下界では見ることができない世界を見ることができた。
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吉田ルートとの合流あたりから疲労が増してくるも、何とか頂上へ。
山頂では、小雨に加えて身体ごと吹き飛ばされそうな暴風。疲労と寒さから、山頂レストランでは1杯1,000円のカップヌードルを食べて体力回復。その後、最高標高の剣が峰を目指そうとするも、あまりの風の強さに命の危険を感じたので諦めて下山開始。
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下山は名物の”砂走り”で、ザー、ザーっと足を滑らせながら降りていく。普通に歩くのと比べて大分楽だけど、そこそこ距離があり、途中から滑るのも飽きてきた。さらに、雨が本降りになってきて、まあまあお疲れちゃんな山行となった。
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2.御殿場口から宝永山へ
登山ルートの中で断トツのキツさから年間を通して登山客が少ない御殿場口は、シーズンでも車両規制なく五合目駐車場まで行くことが可能。
ただ、この日は夜に都内で飲み会があったので、頂上まで行くのは厳しいと判断し、中腹にある宝永山まで行くことに。
御殿場口の特徴は「砂」
1歩進んで、0.2~0.5歩下がる、みたいなのが繰り返され、嫌気がさす。それでもこの日は天気が良く、これまで飛行機の中から見ていたような光景をナマで見ることができ、最高な山行となった。
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御殿場ルートの下山ルートは「大砂走り」と言われ、須走口の砂走りよりも砂が深く、柔らかい。
靴へのダメージが半端ないようだが、この帰り道は非常に気持ち良いし、行きの苦労を忘れるほどに、歩いていて気持ち良い。
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3.富士宮口から頂上へ
富士山の中でも最高峰は剣ヶ峰というピークで、そこが日本一高い3,776mとなる。そこに辿り着かないと登ったことにならないだろうと勝手な思い込みにより、3度目のチャレンジ。
車両規制が解除される閉山日の夜に車で五合目に入り、またもや車中で仮眠したのち、2時過ぎから登山開始。
自分のiPhoneでは撮影できなかったが、これまで見たことない星空を見上げながら一歩ずつ進んで行く。
そして、今回は世界が紅く染まるご来光に出会うことができた。
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比較的サクッと山頂に到着。そこで湯を沸かしてカレー飯を食べ、いよいよ剣ヶ峰を目指す。
そして目標クリア!
ちなみに、体力的には他の2つのルートと比べて格段に楽だったが、気温が低く、かつ強風で、寒過ぎる事態に陥った。念のために持参したダウンを着て何とか身体を温めることができたが、それなかったら低体温症になりそうでヤバかった。富士登山には、やはりしっかりとした準備が必要ということのようだ。
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御鉢周りと呼ばれる、頂上の周囲を一周してから帰りは御殿場ルートで下山開始。前回行って感動した宝永山まで降りて、そこから富士宮口へ分岐し、下山するというルートを選択。
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以上が2023シーズン富士山への登頂チャレンジ。
行くたびに違った世界を見られるのも富士山の特徴だろう。今シーズンはもう行かないけど、来年も一回くらいは登りそうな気がする。
なんか、また登りたくなる魅力がある富士山。日本一は伊達じゃない。