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おきにいり

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#コラム

大地震が起こる前に、これだけはしておけ!

大地震が起こる前に、これだけはしておけ!

1995年1月17日 5時46分。
阪神大震災の朝、震度7の真上にいて被災した人間として、ちょっとだけサジェスチョンしようと思います。

それは「大地震が起こる前に、どういう準備をしておけばいいのか」ということ。

経験者しか語れないことってあると思います。悔恨をこめてお伝えします。ボクが実際に体験した例からいくつかピックアップして「備え」について書いてみようと思います。

なお、東日本大震災(2

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非・繁盛店への視察が全力でおすすめなわけ

非・繁盛店への視察が全力でおすすめなわけ

飲食店経営者向けの書籍などを読んでいると、よく「繁盛店を視察しよう」なんてことが書いてあります。

もちろんそれもいいんですが、私はあえて、繁盛していないお店の視察に行くことを全力でお勧めしたいのです。

なぜ非・繁盛店へ視察へ行くことがお勧めなのか繁盛しているお店にはそれなりの理由があります。

ですので実際に足を運んでみると勉強になることは多いものです。メニュー、盛り付け、スタッフ育成etc.

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小さな飲食店がローカルで敵を作らずうまく立ち回るには

小さな飲食店がローカルで敵を作らずうまく立ち回るには

思いっきりムラ社会なローカルでお店を経営するには、それなりにうまく立ち回ることが大切です。

と、分かってはいるのですが、昔から引っ越しが多く、そのたびに面倒な人間関係をリセットしてきた私にとってはココが大の苦手分野。

そこで今日は、生まれ育った現在の地で長らく商売をしてきた夫から学んだ「ローカルで敵を作らずうまく立ち回ってお店を経営する方法」を書き綴ってみたいと思います。

村のルールには従う

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未完成は最強のコンテンツになる話

未完成は最強のコンテンツになる話

本日は、「未完成は最強のコンテンツになる」というテーマでお話していこうと思います。

最近気づいたことがあります。それは、「未完成のもの」に人は熱狂するということです。

ぼくがパソコンを買った日たとえば、僕が小学生の時にパソコンを買ってもらったときの話をします。当時、パソコンを持っていなかった僕は、おねだりをして家にパソコンを買ってもらえることになりました。

いつも新聞の折り込み広告として入っ

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他人の間違いをほおっておく勇気

他人の間違いをほおっておく勇気

突然ですが、あなたは他人の間違いを指摘しますか?

間違いを指摘する人、しない人エスカレーターで片側を開けてない人、信号無視している人に注意したくなること、あるかもしれません。インターネットなどで、「私はそうは思わないな」とか「明らかに間違っている」意見を見るケース、よくあるでしょう。

もちろん、誰かが危害を加えていたら、注意した方がいいかもしれません。が、実害が発生していない状況では、どうでし

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年齢で人生を諦めない人たち

先日「やめる練習」と関連していくつかの記事を書いたら、転職を迷っている人からたくさんの反響がありました。

いただいたメッセージに「もう歳だけれど、頑張ってみます」という表現が結構あって。
このことについて、ちょっと考えてみました。

確かに、いろんなことをやって適性を知るのは、若い方が有利かもしれません。
トライ&エラーをするのに、年上であることのプライドも邪魔しないし、門戸も広い。若ければ一つ

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優しいようで実は厳しい?!私のスタッフ育成法

若いアルバイトスタッフの育成を本格的にはじめて、今年で5年。店主である旦那からはよく「グミの教え方は厳しい」と言われます。

べつに私が学生だった時代のように、失敗を叱りつけたり、明日までにこれ全部覚えてこい!みたいな無理難題を押し付ける訳ではありません。

むしろ、昔と比べると自分より若い人たちに接するときの口調なんて人が変わったかのように優しくなりましたし、年齢を重ねて丸くなったのか、他人の失

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売上低迷や人手の確保...問題が山積していても落ち込まないメンタルを持つ人の、頭の中を探ってみた

売上低迷や人手の確保...問題が山積していても落ち込まないメンタルを持つ人の、頭の中を探ってみた

前回の記事でもお伝えしたとおり、私たち夫婦の店は今、売上げの低迷や移転先探し、産休に入るに当たってのスタッフ確保問題などで待ったなしの正念場を迎えています。

今のところなんとか正常なメンタルを保ててはいますが、普段から3日ヒマな日が続くと落ち込んだりあれこれ考えてしまうのが私の性格。

1年近くに及んでいるこのコロナ禍の中で、少し間違えばまた鬱に逆戻りになるのでは?と不安に思うこともしばしばです

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なぜ漫画や音楽は、リピート率が高いのか?

なぜ漫画や音楽は、リピート率が高いのか?

今日から、朝投稿に変えようと思います。(何度も投稿時間を変えてすみません。)

理由は、読んでくれる人の層が広がると思ったからです。

朝投稿すれば、朝にカテゴリ内の人気記事に載るので、そこから読んでくれる新規の方もいるという仮説です。これからは、朝の7時ぐらいに投稿します。

さて、今回のテーマは、「なぜ漫画や音楽は、リピート率が高いのか」です。

僕自身は漫画はあまり読まないのですが、漫画を読

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自営夫に意見を聞いてもらうために、やってよかったこととダメだったこと

自営業の夫と一緒に働くことになったはいいけど、こっちがあれこれ意見を出してもぜんぜん聞いてくれない!と口にする女性をときどき見かけます。

三代続く老舗の和食店を旦那と経営している私も、かつて同じことで悩んでいました。というか今でもときどき悩みます。

この道30年の彼は、良くいうと信念があり、悪くいうと少々ガンコ。

これまで数えきれないぐらいの提案や意見を彼に出してきましたが、いくつ却下された

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誰もがクリエイティブになれる思考法がある。

誰もがクリエイティブになれる思考法がある。

本日は、アナロジー思考について語っていこうと思います。

まずはみなさん、アナロジー思考はご存知ですか?

アナロジー思考まずは、「アナロジー」の意味から解説しましょう。「アナロジー(Analogy)」とは、日本語で「類推」と訳されます。何かの物事を別の何かに当てはめることです。

この思考法がクリエイティブな思考を生むのです。何かの物事で上手くいった事例を他の分野でも生かすことができれば、生産性

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依頼が雑だと、アウトプットの質が下がる

依頼が雑だと、アウトプットの質が下がる

「良い感じにしておいて」
相手との関係性によっては成立しますが、仕事の依頼としては非常に抽象的です。「良い感じ」の認識は個人によって異なるため、多くの場合は手戻りが発生するケースもあるんじゃないでしょうか。
「依頼するスキル」があるのかもなあ、とふと思いました。アウトプットの質は、依頼された側のスキルだけでなく依頼する側にも理由はあるのかもしれません。

依頼する側:想像以上に情報は伝わっていない

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「分人主義」は、中学生の必須科目にしたらいいと思う。

「分人主義」は、中学生の必須科目にしたらいいと思う。

平野啓一郎『私とは何か 「個人」から「分人」へ』を読んだ。本の感想や紹介は苦手なので、読んだときの心の動きを、アホみたいにそのままお見せしよう。

「個人」を、さらに分けて「分人」という単位で自分というものを見て、人間関係を考える。ふむ。

一人の人間は、複数の分人のネットワークであり、そこには「本当の自分」という中心はない。

コミュニケーションは他者との共同作業である。会話の内容や口調、気分な

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「所属するコミュニティ」から「接続するコミュニティ」へ

「所属するコミュニティ」から「接続するコミュニティ」へ

コミュニティについていろいろ考えています。

拙著「超ソロ社会」にも書いたように、地域・家族・職場といったかつての安心・安定した共同体がどんどん消滅しつつあります。社会学者バウマンやベックが予言した通り、「個人化する社会」が間近に迫りつつあるわけです。

では、そんな「個人化する社会」にはコミュニティというものは存在しなくなるのか?と言えば、そんなことはないのです。

コミュニティがなくなるのでは

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