三世代音楽隊(2)寒いソング

こんばんは、しーやです。

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さて、今回は、ひとつのテーマにもとづいて、昭和・平成・令和のヒット曲を1つずつ紹介する「三世代音楽隊」の第2弾。
今回はもうすぐ冬も終わるということで「寒い」をテーマに集めてみました。

【昭和】森昌子『越冬つばめ』(1983年)

「花の中三トリオ」とも呼ばれた演歌歌手・森昌子さんの代表作。
イントロのギターから既に寂しさが伝わり、サビの「ひゅるり ひゅるりらら」という印象的なフレーズが胸に突き刺さります。
森昌子さんはこの他にも『哀しみ本線日本海』など冬の名曲を歌っていらっしゃいます。こちらもオススメ。
ちなみにこの曲、作曲を手掛けたのは篠原義彦さんという方なのですが、実はこの方、「飛んで飛んで」と繰り返すことで有名な『夢想花』を歌った円広志さんの本名。
キャッチーなフレーズを作るのが得意なヒットメイカーだったんだなあと再認識させられます。

【平成】globe『DEPARTURES』(1996年)

CDがよく売れた90年代の中でも、200万枚以上という桁外れの売り上げを見せたglobeの代表曲。
冬の名曲が多い「JR SKI SKI」のCMソングとして書き下ろされ、サビのメロディラインが大変印象深い楽曲です。
ちなみに、上にYouTubeの動画を貼ってありますが、これ実は発売から20年経った2016年に制作された公式のMVです。
当時のglobeはあまりにも忙しすぎたため、大ヒット曲でありながらMVが作られておらず、20年後に改めて作られたという経緯があります。
愛を失った女性が猟銃を持って雪山を歩くという恐ろしささえ感じるMVとあわせて聴くと、また違った感じ方があるかも。
(なおこのMVで使われているのはアルバムバージョンですが、後のCDに収録されるのはこのバージョンの方が多い模様)

【令和】Official髭男dism『Subtitle』(2022年)

一昨年の大ヒットドラマ『silent』の主題歌として書き下ろされたヒゲダンの名バラード。
ヒゲダンといえば『ノーダウト』『ミックスナッツ』などの派手で激しいロックナンバーと、『Pretender』『I LOVE…』などの正統派ロックバラードの両方が得意なイメージですが、この曲はその両方の要素が盛り込まれているように感じます。
一見後者のような普通のバラードにも思えますが、よく聴くと丁寧に作り込まれたサウンドが前者の「ヒゲダン節」全開という感じもして、大変エモいです。
そして「凍り付いた心」「言葉はまるで雪の結晶」など、歌詞に冬をイメージさせるフレーズが印象的に用いられることで、この曲は「令和を代表する冬ソング」の地位に上り詰めたように感じます。
MVもアイススケートをする少女の姿が描かれ、寒そうな中で演奏する本人たちと相まってさらに冬のイメージを構築させています。


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