次回「メディア酔談」は6月11日(木)20時からに変更になりました。ごめんなさい
まず業務連絡です。次回の「メディア酔談」は前回の配信の中で「6月5日」とお伝えしてました。隔週配信になったはずなのに、2週続けての配信にしたのは、先週相澤冬樹がこう言ってきたからです。
来週は勝負ネタを掲載する予定なので、できれば来週5日も酔談したうなあと。どうでしょう?(原文ママ)
「したいなあ」じゃなくて「したうなあ」です。よほど「したい」のだろうなと思い、急ぎヒマナイヌスタジオ川井さんに連絡して「6月は5日と19日にやります」とお伝えしスタジオを予約したわけです。
そしたら前回の配信の終わりでね、みなさん見た通り「確かに来週やりたいって言っちゃったけどお」とか言い出しました。「ずーっと取材してるんだけど、やるのかお前!と判断を迫られてる」ってさっぱりわかんない。「心づもりとしてはやります!」とか言いつつめちゃめちゃ自信なさそうでした。そのあたり、前回のこのあたりから見てもらうといいですよ。
で、今日先ほど連絡があり、今週の記事は掲載なしなんだけど配信どうする?と言うので、どうするもなにも、相澤が勝負ネタを書くからやりたいと言ってきたわけで、だったら今週はなしねとなった次第です。
当初の予定通りに戻して隔週、つまり来週やります。金曜日が空いてなかったので6月11日、まあ文春発売日当日ですし、木曜日に配信します。
前回は、黒川氏が何を「ストップ」したのかを語りました
さて前回の配信、あらためて見返してみるとなかなか濃い回でしたね。何と言っても相澤さんがへべれけを通り越してぐでんぐでん。いつもなら「そろそろこの辺で」と締めるところですが、私として聞きたかったことがあったので引っ張った次第です。
相澤解説による「法務省がいかに変わった役所か」の話も面白かったですね。検察は政治から独立しているとか言うけど、そう単純じゃない。検察が法務省を動かしているとも言える。そんな中で、政治案件の起訴不起訴がどんなメカニズムで決まるのか。
黒川氏の処分が甘いかどうかは甘いに決まってますけど、そんなことより、彼を問い詰めるべき案件は多々あります。森友事件の公文書改ざんで官僚が全員不起訴になった、あの不条理に黒川氏がどう関与しているのか。相澤さんによれば、状況証拠的に大阪地検は起訴したかったのに東京の黒川氏が不起訴にしたのだそうです。あくまで状況証拠的にはですが。
そして配信の中で私は言いましたが、検察OBのみなさんも今回ああやってカッコよくしゃしゃり出てくるのなら、森友改ざん事件ではなぜ黙っていたのか。今回の件では黒川氏が”悪い検察”で残ったのは"正義の検察"、だとも思えません。検察はつくづく不透明な組織です。政治家よりずっと表に出ない、それなのに政治家を訴追する権限を持っています。検察はもっとオープンな姿勢になるべきではないでしょうか。
記者が検察と賭け麻雀したことは?
もうすぐ終わりのタイミングで相澤さんはいよいよぐでんぐでんでしたが、黒川氏と賭け麻雀した記者について聞きました。相澤さんはある功績あるベテラン記者の言葉として、「書けばいいのだ、書くべきなのだ」を挙げていました。私は「あ〜あ、昭和の記者魂だよね」と思いました。
敏腕記者が悪を暴くために権力に近寄って真実を掴む。私には黒澤明のモノクロ映画の世界に思えます。もちろん黒澤映画は大好きですし、そこに表れる昭和のヒューマニズムには心震えます。でも、21世紀の、令和の今もモノクロ映画の世界に住んでいたいとは思いません。
権力に近づかなければ記者じゃない。そんな精神の延長戦でナベツネは君臨し続けています。90才を過ぎてもフィクサーを気取ってます。そんな人物が令和の今もジャーナリズムのいちばん奥にいるのです。私も完全な昭和世代ですが、そんな世界に自分が今も住んでいるとは思いたくありません。
ジャーナリズムと言われる世界の人びとには、そういう「ちょっとズレてる感じ」を抱いてきました。不思議なことに、私の世代の人びとも、そこで暮らすと昭和に戻っていくように見えました。日本のジャーナリズムが、黒澤映画のヒロイズムを脱却することは、日本のメディアの重要な課題だと思います。これはつまり、それを見ているみなさん読者の側も、ジャーナリズムをヒーロー扱いしないほうがいい、ということでもあります。そうじゃなくて、あなただってジャーナリストなんです。それがSNS時代である、令和のメディアの捉え方ではないでしょうか。
話が逸れましたね。ということで、次回の「メディア酔談」は1週間延ばして11日20時からです。金曜日ではなく、木曜日なのでご注意ください。また近くなったら告知しますね!
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具体的に言うと、一回のスタジオ代が22,000円、これは私が払っています。相澤は大阪からの旅費が新幹線と宿泊でたぶん4万円くらいかかってるでしょう。まあこれは取材で来ることを兼ねてもいるでしょと勝手に解釈して結局お互い同じくらいかかるとしたら一カ月4万円ずつ、二人で8万円+消費税くらい。何もしないとその分赤字なので、サポートいただくことで少しでも補填させていただければと考えています。
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