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【ジュニアサッカー】J下部入りを目指す小学生が低学年のうちに身につけるべき7つの能力
『子どもをJ下部に合格させたい』
サッカー少年少女の親なら、一度は通る道だと思います。かく言う私もその一人です。
今回のnoteでは、自身の経験を踏まえて、J下部に入るためにはどのような能力が必要なのか?をまとめた内容をお伝えします。J下部に入り、その先のプロを目指す選手の保護者の方に、お読みいただけると嬉しいです。
はじめに、私の息子や周囲のメンバーの所属や進路、環境について。
私の息子の周囲には、首都圏J下部のジュニアチーム合格者をはじめ、J下部のスペシャル系クラス複数合格者が多数います。息子もその一人です。今の時点では同世代の中で高い評価を受けている子どもたちが、周囲にたくさんいる状況に身を置いていると言えると思います。(自分の少年時代との差がありすぎて、面食らいます、、、)
息子は地域のクラブチームに所属しており、毎週末、様々な大会やトレーニングマッチに参加しています。ここでは、J下部のジュニアチームをはじめ、JFA 全日本U-12サッカー選手権大会優勝経験のある、レジスタFC(埼玉)やトリアネーロ町田(東京)など、素晴らしいチームとの対戦機会に恵まれています。
このような環境に身を置く中で、J下部に所属する選手や、その他のハイレベルなセレクションに合格する選手たちが共通して持つ能力や特徴が、私なりに整理できてきました。
今回のnoteでは、J下部やその先のプロを目指す子どもたちが低学年のうちに身につけておくべき能力として、私が整理した情報をお伝えしたいと思います。
(大前提として、スピードやフィジカル(身長)に優れる選手は、それだけでセレクションでは非常に有利に働きます。ここでは、スピードやフィジカルが突出していないにも関わらず、J下部等のセレクションに合格できる選手の特徴を踏まえて解説します)
【低学年のうちに身につけるべき能力】
1.ボールを奪われたら、自分で奪い返す
2.1対1で相手を剥がせる(逆をとれる)
3.ボールを隠せる(失わない)
4.ゴールを貪欲に狙う
J下部レベルのセレクション合格を意識した際に、まず最低限必要な能力はこの4つだと思っています。これができれば、低学年のセレクションであれば、一次は高確率で合格するでしょう。集団に埋もれないための、わかりやすい能力と言えると思います。
低学年に限りませんが、セレクションにおけるゲームでは組織的な守備はまずできないため、一人を剥がせれば大きなチャンスを作ることができます。これができれば簡単にゴールを狙うチャンスを手にすることができ、自身のアピールにも繋がりやすいです。逆にドリブルで一人も剥がせないような選手は、セレクションに参加するのは時期尚早と言えるかもしれません。
また、ボールを隠す能力が高ければ、ボールを保持する時間が増え、その分プレーを見てもらう時間が長くなります。つまり、選手本来の実力を発揮するためのチャンス自体が、他の選手よりも格段に増えることに繋がります。
ゴールを貪欲に狙うことは、サッカーの醍醐味であり、サッカーの目的そのものでもあります。テクニックはあるがゴールに向かわない選手よりも、多少下手でもクロスに合わせて毎回ゴールに飛び込んでいくような選手の方が、プロになる見込みがあると私は思います。
セレクション云々は置いておいても、これらの能力が身に付いていればプレーに自信が持て、試合で活躍でき、サッカーが圧倒的に楽しくなる、そんな能力だと考えています。是非前向きに習得に取り組んでみてください。
低学年でJ下部に入る場合には、上の学年に混ざってもプレーできるかどうかも重要な判断要素の一つに挙げられるようです。ドリブル等の基本スキルがあるのは当然ですが、それに加えて上級生に混ざっても物怖じしないメンタルや、判断力(賢さ)が必要です。
4つの能力の中でも「ボールを奪われたら、自分で奪い返す」は、フィジカルで敵わない相手に対して、負けん気の強さを表現する最も効果的な手段であり、能力であると考えています。
息子の挑戦を通じて、いくつかのチームのセレクションに参加しましたが「ボールを奪われたら、自分で奪い返す」ができる選手は毎回印象に残りますし、次の選考にも残っていることが多いです。
次いで、私が重要と考える能力は以下です。
5.顔を上げてプレーできる
6.プレーの判断を変えられる
先にお話しした4つに比べると、習得の難易度が一段上がりますが、Jクラブ等の高いレベルのサッカーを目指すには、早期に身につけておくべき能力です。
二次セレクション以降、選手が絞り込まれてくると、多くのコーチたちから、より細かくじっくりと、能力のチェックを受けることになります。参加者のレベルは格段に上がっていくため、簡単にはアピールができません。このような状況でも違いを見せるために必要になってくるのが5〜6の能力だと考えています。
「顔を上げてプレーできる(=フィールドの状況を確認しながらプレーを選択できる能力)」
「プレーの判断を変えられる(=相手を見てプレーできる判断力、キャンセルできる技術)」
スピードやフィジカルが発展途上であっても、これらの能力が備わっていれば、目の肥えたコーチ陣は見逃さないはずです。低学年のセレクションであれば、十分に違いを見せられるはずです。
逆に、今はフィジカルやスピードで勝てているだけの選手は、このタイミングで評価を落とすこともあるでしょう。
欲張りますが、最後に7つ目の能力をご紹介します。
7.スペースの概念を理解し、活用する
これ、大人は当たり前に理解できるものですが、小学校低学年に理解させるのはなかなか難しい概念だと思っています。
私の経験では、都道府県上位レベルのチームであっても、3年生なら80%程度の子どもは、スペースの理解が十分ではないと思います。仮に理解していても、そのスペースを効果的に活用できる選手は、全体の5%ほど(チームに一人いるかいないか)だという感覚です。
つまり、これが低学年のうちに習得できれば、試合でもセレクションでも圧倒的な存在感を放つことができるようになります。
もちろん、本来スペースを活用するにはチームメイトとの意思疎通が欠かせませんので、これをセレクションで成功させるのは簡単ではありません。しかし、「ボールが来なくても良いタイミングで裏抜けするアクション」であったり、味方をスペースに走らせる「メッセージ性のあるパス」を出すことができれば、熟練のコーチ陣はきっと見てくれるはずです。
低学年で1〜7の全てが身についたような選手は、どのチームも放っておかないと思います。
『この能力、どうやって身につけるの?』
これが一番気になるところですね。みなさん、これらの能力を身につけるために、様々なスクールを探し、体験し、YouTube動画を探し、、、お子さんの夢を叶えるために努力を続けておられると思います。
次回以降は、今日お伝えした『低学年のうちに身につけるべき7つの能力』をどのように身につけていけば良いか?についても触れていきたいと考えています。
■まとめ
『低学年のうちに身につけるべき7つの能力』
1.ボールを奪われたら、自分で奪い返す
2.1対1で相手を剥がせる(逆をとれる)
3.ボールを隠せる(失わない)
4.ゴールを貪欲に狙う
5.顔を上げてプレーできる
6.プレーの判断を変えられる
7.スペースの概念を理解し、活用する
最後までお読みいただきありがとうございました。今回の記事が少しでもお役に立てていれば、「スキ」を押してくださると、続編作りの励みになります。