【R4年 江東区】HPVワクチン(子宮頸がん予防)積極的勧奨再開とキャッチアップ接種について
皆さん、こんにちは!
江東区議会議員の酒井なつみです。
今日は私のライフワークであるがん対策のうち、HPVワクチンについて、江東区の最新情報をお知らせします!
HPVワクチンのキャッチアップ接種について、知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。
はじめに
HPVワクチンは、ヒトパピローマウイルスの感染を予防するワクチンで、世界では子宮頸がんを予防する効果が認められています。
HPVは多く存在し、性交渉の経験がある人の50~80%が一度は感染するありふれたウイルスです。
2018年の子宮頸がんの患者は年間11000人、死亡数は2921人にも上ります。
2021年11月、厚労省の審議会でワクチン積極的勧奨の再開が全会一致で決定しました。
日本婦人科腫瘍学会は、積極的勧奨中止により「子宮頸がんの罹患率が20~40歳代の若年女性を中心に急増し、死亡率も上昇」として懸念を表明しました。
約9年間という長い間、積極的勧奨がストップしたままでしたが、いよいよ4月から積極的勧奨が再開されることとなりました。
厚労省は2022年4月より積極的勧奨の再開を通知、小学6年から高校1年の女性向けの定期接種に対して個別勧奨を求めました。
江東区の動き
江東区では、昨年5月にすべての対象家庭へ個別勧奨を行いました。
また、区ホームページでも周知しています。
停止期間中に接種の機会を逃した1997年度生まれから2005年度生まれにも「キャッチアップ接種対象」として接種可能な体制づくりを進めています。
江東区からの報告
本日、区議会では厚生委員会が開かれ、HPVワクチンの積極的勧奨の再開とキャッチアップ接種について報告がありましたので、皆さんにもお知らせします。
予算委員会では
来年度は転入者に接種券を送付すること
3回未完了者にリコール(再勧奨)ハガキを送付する予定。
令和5年度からは対象者の開始となる中学校1年生に送る予定。
接種券には子宮頸がん検診の案内も同封する
ということも、報告がありました。
とても大切なことと思います。
厚生委員会では
副反応疑い事例にはまずはかかりつけ医が対応、また都内に設置された協力医療機関が対応する。また国の救済制度あり。
と説明がありました。
キャッチアップ接種について
対象は、積極的勧奨を差し控えている間に定期接種の対象者であった 平成9年4月2日から平成18年 4月1日生まれの女子 (平成9年度生まれから平成17年度生まれまで)となります。
キャッチアップ接種につきましては、システムの改修や準備が整い次第、対象者には個別に郵送で通知されます。
しばらくお待ちいただければと思います。
償還払い(払い戻し)について
既に『自費でワクチンを接種した』という方に関しましては、要した費用の全部または一部をお支払いする償還払い(=払い戻し)を行う予定です。
詳細が決定次第、案内がありますので、区のホームページでのご案内をお待ちください。
こちらのブログも更新致します。
9価のワクチンについて
9価のワクチンについては、厚生科学審議会予防接種基本方針部会のワクチン評価に関する小委員会で、3月4日 9価HPVワクチン「シルガード9」を定期接種化する方針で一致しており、大きく前進し動向が注目されています。
ただ、HPVワクチンはセクシャルデビューの前に打つことが最も有効です。
ご自身(お子さん)の年齢や交友関係などに配慮の上、できるだけ早めの接種をご検討いただければと思います。
また、自治体は当然のことながら案内を送って終わりではなく、接種体制の整備や、相談体制の整備、接種率を確認しながら適宜適切な対策を講じる必要があります。(全国で)
私はこれまでこれらの対策を求めたり、ワクチン接種率や子宮頸がん検診の受診率を確認してきました。
現状は江東区におけるワクチン接種率はまだ2割程度で、子宮頸がん検診の受診率も24%と低迷しています。
また、皆さんに知っていただきたいのは、ワクチン接種後でも、子宮頸がん検診はとても大切です。(二次予防)
10年ぶりに更新された子宮頸がん検診ガイドラインの内容のうち、推奨グレードAのものはこちらになります!
〇20歳~69歳の女性はがん検診(細胞診)を2年毎に必ず受けましょう!
〇30歳~60歳の女性は5年毎の #HPV検査 も推奨されました!(新規項目✨)
詳しくはこちら
4/9は「子宮の日」“子宮頸がん”を予防する日です。検診ガイドラインに追加された「HPV検査」ってなに?受けた方がいいの?にお答えします。|酒井なつみ 江東区議会議員
これまでも多くの発信をしてきましたので、参考にリンクを貼っておきます。
今後も応援お願いします!