調査経験者向けの「侵害予防調査のポイント」(ライブ配信から)
こんにちは!特許調査の仕事をしてます、酒井といいます。この記事は「侵害予防調査のポイントは、相手が何人いて何を考えているのか明確に見えないことかも」「一番苦手な相手から順に可視化するのがおすすめ!」と思っている話、について書きます。2021/07/13のライブ配信からです。
ご質問の内容です
現在、登録調査機関にて先行技術文献調査を担当しています。 今後は侵害予防調査や、無効資料調査などを手掛けている特許事務所へと転職しようかと考えています。 今まで10年近く先行技術調査はしてきているのですが50歳近い年齢となり新しいことに対応できるのか不安があります。 特に侵害予防調査などは難易度が高いイメージがあるのですが、対応していく上で特に気を付けるポイントとかはあるのでしょうか?
登録調査機関で10年近く先行技術調査をされている、ということなので
きっと、一定以上の調査スキルをお持ちの方かな?と思いました。
その上で、
・先行技術調査や 無効資料調査と
・侵害予防調査
両者の違いは?というと
前者は「調査対象のクレーム(特許請求の範囲)」が明示されるけど
後者(侵害予防調査)には、クレームの形で明示されるものがない。
という事なのではないかと。
調査経験者が「侵害予防調査は難易度が高そう」と感じるポイントのひとつも、ここだと思われます。
多くの人にとって「明確にはわからない」「漠然と”侵害しないように”と考える」という状態では、検索条件も設定しにくいのではないでしょうか?
ということは逆も真なり、で
見えないものは可視化すると、調査しやすくなります。
現時点で意識にのぼっている
「イヤな相手」「苦手な相手」(特許権者)って誰ですか?
名前(会社名)も明確になってますか?
どんな特許権を持ってますか?
これが可視化です。
もし複数の候補を可視化できたら、優先順位もつけます。
「一番警戒しているジャンル」を
確実に発見するにはどうしたらいいか? と考えます。
通常、ヒット率を上げようとすると
周辺の情報(類似の特許)も一緒に集合に入ってくるので、
「可視化できた情報」を確実にヒットさせようとするだけでも
周辺特許の多くがヒットします。
二番目、三番目・・・に警戒しているジャンルも
同じように検索していくのですが、
調査範囲が広くなりすぎると弊害も出てきがちです。
弊害を説明しているのはこちら
弊害を防ぐために使うのが「優先順位と重み付け」になります。
ライブ配信はほぼ毎週、火曜日の朝に行っています。
(録画も残してます)
ご質問は 質問BOX または
Twitterの質問機能(Peing)からどうぞ。
---
♡スキ!ボタンは誰でも押せます。
(noteユーザーでなくても!)
ポチッとして頂けると励みになります!
---
■他媒体では ここにいます
WEB: http://www.1smartworks.com/
Twitter: @s_misato
Facebook: sakai.misato
お問い合わせ先:info@1smartworks.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?