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特許庁「グリーン・トランスフォーメーション技術区分表」 の 検索式をJ-PlatPatに貼ってみよう!

こんにちは! 特許調査の仕事をしてます、酒井と申します。
今日は特許庁が公開している「グリーン・トランスフォーメーション技術区分表(GXTI)」について書きます。

最近参加したINPITとの意見交換会

先日弊社は「特許情報サービス業連合会」に加入いたしました。

特許情報サービス業連合会は歴史も長く、再来年には40周年。

私も開業した頃(2005年)から存在は知っていたものの
規模の大きい調査会社、大先輩方が加入されている印象も強くて、
”ひとり事務所”には敷居が高いなぁ、と、遠くから眺めている状態でした。

それからずいぶん月日も流れて(←年数経ちすぎです、笑)
気が付けば、会員企業にも面識のある方々のお名前が増えていて
遅まきながら仲間に入れて頂きました。

昨日は会員限定で実施された
INPIT様との意見交換会に参加しました。

※会員限定/非公開ですので、見出し画像だけで失礼します

INPITといえばJ-PlatPat。
私も分類表や経過情報の利用で、毎日のようにJ-PlatPatにアクセスします。

しかし、検索業務では圧倒的に商用データベースを利用しているため
INPITからのプレゼンを拝見して
「毎日アクセスしているのに、案外知らなかった事柄が多い!」
というのが率直な感想でした。(お恥ずかしい)

そのひとつが、この記事のテーマ
特許庁「グリーン・トランスフォーメーション技術区分表」 の 検索式
です。

グリーン・トランスフォーメーション技術区分表(GXTI)とは

下記は特許庁のWebサイトからです。

「GXTI (Green Transformation Technologies Inventory)」は、グリーン・トランスフォーメーション(GX)に関する技術を俯瞰するために、2022年6月に特許庁が作成した技術区分表であり、各技術区分に含まれる特許文献を検索するための特許検索式も併せて公開するものです

昨今、産業革命以来の化石燃料中心の経済・社会、産業構造を、クリーンエネルギー中心に移行させ、経済社会システム全体の変革、すなわちGXを実行することが求められています。

https://www.jpo.go.jp/resources/statistics/gxti.html

今年(2023)5月に公開されたもので「なんとなく・・・」程度に知っていましたが、検索式をJ-PlatPatでも使える事は今回初めて認識しました。

検索式は
GXTI(GX技術区分表)(特許検索式含むエクセル版)(エクセル:85KB)[更新日:2023年5月30日]  から入手でき

利用方法は
GXTIのJ-PlatPat用検索式の使い方(PDF:1,154KB)」で確認できます

詳しい利用手順は上記PDFに譲りまして、
私もGXTIの検索式、J-PlatPatに貼ってみました。
以下、感想などです。

検索式は 英文/和文/IPCのみ の3種類 

個人的には検索式入りのExcelファイルを開いた時が
一番の驚きでした。英文検索式があるんですねー!
J-PlatPat=和文検索式、という先入観がありました。
ちゃんと見なくちゃいけませんね・・・反省

今回は和文検索式を貼ってみました。
特許・実用新案検索」の論理式メニューを開いて
和文検索式なので、
・テキスト検索対象を「和文」
・文献種別は「国内文献」

検索式をコピペで貼って検索・・・これだけです!超かんたん!

2023-07-27時点では  897件の公報がヒットするのですが・・・

今年3月より、CSV出力の上限が500件⇒3000件になったので(リリース
900件弱の公報でも余裕でリスト出力できます。
上限3000件ですと、出願動向の分析などの可能性も広がりそうですね

最後に感想

CSV出力の件数上限も増えたことで、
今後、J-PlatPatのデータを利用した特許分析が行いやすくなりそうです。
その際ネックになりそうだなと思うのが「検索式(母集団)」です。

特許情報分析用のデータ自体は手軽に入手できるけれど
J-PlatPatで精度の高い母集団を組むのが難しい・・・!そこが肝心なのに!
と感じる利用者は多いのではないか、と想像されます。

ですので、GXTIのような取り組みで
検索式が提供されると、母集団作成のハードルが撤廃されて
利用者には大きなメリットがありそうです。

同様に、GXTIの検索条件を定期的にJ-PlatPatで流せば
「人力によるSDI(定期的監視)」もできますものね!

J-PlatPatベースの検索式提供、
特許情報活用の裾野を広げる取り組みとして
私も考えてみたいな、と思いました。





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