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技術理解を倍速に!?予備知識を得るためのGoogle検索と「メタ認知」
こんにちは!特許調査の仕事をしてます、酒井といいます。
この記事はほぼ「タイトル=内容」です。
なじみのない技術を理解する時にググるコツ、について書きます。
先日、7月1日に毎年恒例・内田先生主催の
「弁理士の日記念ブログ企画2022」が盛り上がっていましたね!
みなさん、ご覧になりましたか?
私は非弁なので、時には「おー!」と感嘆し、
また今年はこっちまでドキドキしながら
(2022のテーマは「知財業界での大ピンチ」でした)
読ませて頂くだけ、なんですが、
今年、おもちさんが書かれていた
こちらのピンチが目に留まりました。(画像お借りしました)

はじめに:技術がわからない!?(汗
・・・同じように「技術がわからない」系の悩みは、
調査まわりでも、わりと頻出の質問です。
全く予備知識のない技術を理解する時、
酒井さんはどうされてますか?
・・・という感じにお尋ねいただいて
うっかり反射的に
「えっと・・・?それは普通にググっていますが?」
というニュアンスの事を言ってしまい
「しまった!ググれカスみたいな答えになっちゃったよ!感じ悪ーい!」
と、内心もだもだする・・・って事もしばしばです。
(気をつけてはいるのですが・・・汗)
それでですよ!
おもちさんの記事を読ませて頂いてて
「そうよねぇ。出願系のお仕事でも『技術がわからない』はピンチね!」
と再認識いたしまして
自分が日頃、どんな感じにググっているのか?を書いてみよう!
と思った次第です。
それではまいります!
[技術] + ○○ の検索語ストック
「調べ力」を上げるには、検索語のストックを色々持っていると便利です。
検索語のストックについて、最初に少しだけ説明しますね。
【技術名】に 【何か】を足して、Googleで2語ないし3語検索をする。
この方法なら、ほとんどの方が使っているのではないでしょうか?
たとえば、理解したい技術が【ステッピングモーター】だとしたら
ステッピングモーター とは
という検索です。
上記パターンから 「とは」 部分を置き換えると
更に色々な情報が得られます。
こちらが参考例です。
とは
簡単 / 初歩 / 入門
基礎 / 基本
原理
構造
しくみ/仕組み
違い
事例
種類
メリット/デメリット
歴史/時系列
上記ワードで画像検索もおすすめ!
ここからの話は個人差があるかも、と思うのですが
「自分はわかりやすい図がある方が理解が早い」と感じる人は
画像検索をするのもかなりお勧めです。
画像検索で理解しやすそうな図を選んでから
説明を読むようにすると、
「ページを開けてみたけどよくわからない・・・」
といった”むだ打ち”をかなり抑制できます。
同じく動画検索(Youtube)もおすすめ
上記と同様の理由で「動きを理解した方が良さそうな物」の場合は
Googleの表示項目を「動画」にすると更に理解が進みます。
検索例:ステッピングモーター
「ステッピングモーター、名前くらいは見たことあるけど、
どんな構造・特徴なのかは全く知らない・・・」という場合。
基本中の基本 [ステッピングモーター とは] で検索です。
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検索結果で表示される文章だけでは
どれが「自分にとって(←ここ重要)の当たり情報」なのか、
判断しにくい事も多いので

画像検索で理解しやすそうな図解を探したり

同じく、見やすそうな動画を探したりします。
(ここはYoutubeで検索しても良いですね!)

・・・と検索しているうちに
「あっ!? ステッピングモーターと
ブラシレスモーターの違いもわかってなかったー!」
となったら「ステッピングモーター ブラシレスモーター 違い」とか

あるいは
「考えてみたら『モーターの仕組み』の理解もあやふやだった(照)」
だとしたら
[モーター 原理]
[モーター 仕組み]
あたりを先に見ておくと良さそうですよね!
結局どういう事か?というと・・・
上の方で「ある程度、検索語のストックがあったり、
画像/動画から探すといいかも」という紹介をしてきましたが
検索語のストック、検索機能 = スキルの話
色々な検索を試す = メタ認知の話
なんじゃないかな?と思っています。
図に表すと下記のようになります。

中央下にわからない技術(ここまでの例だと「モーター」)があって
いろいろググって調べるのは「スキル」とか「行為」
ググった結果を読んで理解するのは「知覚」のはたらきです。
また、ある程度知識を持っている技術なら
Wikipediaや、
該当製品に関連する企業ページなどを見て
「あぁ!こういう事ね!」と、即座に理解できたりもしますが
全く予備知識がない場合は、
手探りで少しずつ理解度を上げていく事になる、と思われます。
その際
自分の持っている知識と、外界からの情報が乖離していると
「ググったけど全然わからなーい!」
ってな事になりがちだと思うので
自分の理解が及ぶ範囲からスタートして、
良い感じに理解を増やせると理想的なんだと思います。
その際、先ほどの「メタ認知」(自分の認知を客観的に観察する)が
とても大事なのでは・・・?と思うんです。
「技術がわからない」からのスタートでは
「今、どこまでわかっていて、何がわからないか?が自分でわかる」
「次にどんな検索を試したら良さそうか?がわかる」
というものです。
メタ認知は大人気!
「メタ認知を鍛えると色々メリットあるみたいよー」
という話は大人気なようで、ネット上にもたくさん関連記事があります。
「自分がどこまで理解できていて、どのあたりから理解があやふや」
「見通しを持って次の作戦を立てる」
などは、
技術がわからなくて困っている・・・という場面に限らず、
お仕事のあらゆる場面で役に立ちそうですよね!