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[調査メモ]理工系の論文・文献を検索できるWebサイト (日本語/英語)

こんにちは! 特許調査業をしています、酒井といいます。・・・ふだん、仕事の90%以上は「特許調査」なのですが、今日は学術論文をさがしています。※この記事でいう論文は「理工系の論文・文献」だと思ってくださいね!

この記事の本編では、たまに使っている「理工系論文を探すサイト」をひたすら貼ります。また、”前説”として「主に知財業務において、理工系論文を探すリストを持っておくメリット」も書きますね。

それでは はじめます!

「理工系論文を探すリスト」の用途

まず「無効資料調査」、それから「先行技術調査(出願前など)」です。

出願前調査に関しては、かなり分野差があると思います。
すなわち「使う人はかなり使う」「使わない人は全く使わない」のではないかと・・・。私自身、元職(電子デバイス系)では、出願前調査で論文を使った記憶はありません。わざわざ論文を見なくても特許情報が豊富だったからかな、と思います。

無効資料調査は「土地勘・経験値で”これは論文を探した方が出てきそう”」というケースと、「特許を探し尽くして、もう残りは論文・文献を見るしか・・・」というケースが多いように感じます。後者だと”後がない感”もあって、プレッシャーがすごいですよね・・・(汗

リストはメンテナンスが大事です

上記で書いたように、私の感覚では「知財業務の中の”探す”作業において、論文・文献探しはそこまでデイリー(日常的)なものではない」です。それでいて、切羽詰まって探す率が割と高いようにも思います。

・・・ということは。
普段は論文・文献たち、「忘却の彼方」状態になっていたとしても、
全く不思議ではないですよね。

その一方で、理工系の論文を収録したサイトって、世間的には増えている印象です。たとえば、このサイトは SEMANTIC SCHOLAR といいます。

日本語の紹介記事は割と少ないので、国内での知名度はさほどでもなさそうなんですが、ここ2~3年で、すごく収録記事を増やしています。

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昨年、EPOのカンファレンスをオンラインで視聴したとき、職員の方々のデスクトップを垣間見れたのですが(←じろじろ見てごめんなさい)

EPO審査官、かなりSEMANTIC SCHOLARを使っている方が多い印象でした。
それで、自分でも使うようになったのですが、確かに優秀なんですよね!

で、先ほどの「メンテナンス」の話に戻りますと、
知財業務における論文・文献探しって、あまり日常的ではないです。
そのため、新しいツールが出てきても、業種(論文を使う機会が少ない)とか、普段の業務分担(研究者は論文見るけど、知財では機会がない)によっては、目に留まらない事も多いかもしれない・・・と思います。

でも「論文探さなきゃ!」という時は、既に切羽詰まった状態、と。(汗

なので、理想的には情報源、
普段からメンテナンスできているといいですよね^^

実際には
・情報の引き出しをメンテナンスする習慣を身につけるか
・社内の研究者などで詳しい方がいたら
 「いざとなったらこの人に聞く・・・!」と、心のメモ(?)に記録するか
・社外に「あの人に聞く人脈」を持つか。
複数できたら万全だと思いますー。
(あと、質問ばかりだとアレなので・・・情報はぜひギブアンドテイクで☆)

それではここからリンク集です。
インタフェースの言語で 日本語/英語 に分けて紹介します。
基本的に無料で使えるものを挙げました。
 ※使い方などはありません。リンクだけです。ごめんなさい。

■ 理工系論文を探すサイト(日本語編/JA)

日本語インタフェースのものは「日本語」に入れました。
J-GLOBALは、外国語論文も収録しています。

J-GLOBAL(JA)

CiNii Articles(JA)

J-STAGE (JA)

■ 理工系論文を探すサイト(英語編/EN)

インタフェースが英語のサイトはこちらに入れました。
(Google Scholarは、日本語論文も収録しています)

SEMANTIC SCHOLAR (EN)

Google Scholar (EN)

LENS.org (EN)

知財業界では「無料の特許DB」の印象が強そうなLENSですが
Scholarly Works から論文も探せます

arXiv.org (EN)

AIや統計学、計算機科学などの分野に関する論文のファイルを閲覧できるサイト。論文名やキーワードがわかっている時に。

IEEE Xplore (EN)

IEEE(米国電気電子工学会)、IET(旧IEE:英国電気学会)のほとんどの刊行物を閲覧できます。電気・通信系。 

おわりに

後半には「計算機」とか「電気・通信」など、ある程度分野が限定されるサイトも挙げました。他の分野でも「ここの学会のサイトが使える」とか「アメリカの大学のページ内で・・・」など、使えるサイトがひっそり存在していそうですよね。

便利なサイトご存知の方は、コメント欄やTwitterのDMなどで
論文のサイト、教えていただけたら嬉しいです!お待ちしています^^

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