Patent Olympiad(5) - 雑談回/小心者のWeb検索と印刷物
こんにちは! 特許調査の仕事をしてます、酒井と申します。
この記事は(も)基本は雑談回です。中盤でリスク確認の調査の話をします。気になる方は「目次」でショートカットをどうぞ
関連記事まとめ(マガジン)です
今日は事前調査 と 一般的な「リスク調査」入門的な話をします
検索修行のための海外渡航は、今回が3回目になるんですが・・・
行く先々 治安が悪そう(全部スリが多いw)な地域が続いてるのも手伝って、正直、小心者に拍車がかかっています。旅立つ前、時間を見つけては色々な「旅のリスク調査」を繰り広げてました。
海外に慣れた方から「ぷっ。やっぱりイナカ(長野)のおばちゃんだからなwww」とか笑われても、何も言い返せないやね・・・って感じです😂
検索したもの(例)
まずホテル予約の時 街の治安 (→ シリーズ1話目) を調べました
が、もちろん他にも色々な検索をしてますよ!
雑談回ではありますが「調査業務の下調べとか裏取りも、こんな調子でやってるのね?」って思って頂くと、大体合ってます😊 順不同でいきますね!
現地領事館
在ミラノ総領事館 と 在イスタンブール総領事館 です。
滞在期間が長いミラノの領事館を細かくチェックしました。
北イタリア安全対策情報が3ヶ月程度で更新されているようで、現在は4月-6月分が載っているのですが
上記には 「領事館に届け出があったもののみを計上」ってあります。
多分ですけど「街歩きのお財布盗られたけど、スマホとパスポートは無事ー!」みたいな場合、届出しないケースも多そうじゃないですか?
やはり「全部盗られた!日本に帰れないー!😭」だと、全力で領事館に駆け込みそうです。
・・・って思うと、致命的な置引き・スリが18件発生かぁ(汗)
最近の北イタリア、なかなかのものがありますよね😅
ストライキカレンダー
思いつきで検索した結果、何だかビックリ!だったのが
「ストライキカレンダー(Sciopero calendario)」です。
イタリア語で検索しました(下記)。
ストライキカレンダー・・・つまり「ストライキ予定をまとめたカレンダー」です。上記検索結果(リンク先)を見て頂くとわかるのですが、カレンダーのページが色々ある事にそもそもビックリ!です。日本にいたら「ストライキカレンダー」なんて、そもそも必要ないですもんねー。ストライキ、どれだけ日常茶飯事なんだ?って思いました😂
下記はカレンダーの一例です。イタリアとフランスの予定が表示されてます
イタリアでは、私の渡航期間中に
・航空管制官のスト
・都市間の特急
・ローカル鉄道 などのスト見込みがあるみたい😅(とほほ)
もちろん、ストが回避されるのが一番うれしいですが、
「ストライキの可能性がある」と事前に知れたので、万が一遭遇しても
現場でパニックにならず済みそうです。
基本的にはイヤなカレンダーですが、見れてよかったです。
公共交通機関の乗り方/タクシーの捕まえ方
これは旅行前に検索する人、多そうな気がする!「移動の方法」です。
ミラノは前も行って「なんとなくの様子」は覚えてるんですが
「あのルールは微妙に難しかったな」って記憶も残ってるので
復習をやりました。
たとえば「改札口のない駅では、電車に乗るときにチケットを刻印機で打刻する」ルールです。
https://sollevantetourblog.com/train-ticket-inprint/
確か刻印のルールがあったのは覚えてるけど
あれってどんな「場合分け」が存在するのかな?と、今回再確認をした、という流れです。
本当はもっともっと色々調べたのですが
「具体的にはこんな感じの事を調べました」という例で終わりにしまして
次の「リスク調査の確認」の話題に移りますね!
リスク確認の調査(一般論)として考える
リスク確認の概要
このような検索は「リスク調査」の一種、と捉えることができます。
リスク調査の場合、最初に
・発生しやすいリスクの種類
・発生する箇所
に分けて全体像を把握し、
続いて「発生頻度が高そう」かつ「発生した場合の影響が大きそう」な項目から順に状況把握していくと効率的、とされているんです
1)リスクの種類 (≒リスクカテゴリー)
本シリーズ( #PatentOlympiad )でいうと「スリに遭遇」「治安が悪い」などは「リスクの種類」です。
Twitterや旅のクチコミなども、生きた情報が参考になるとは思うんですが
見ているとキリがない媒体でもありますよね😅
情報収集活動の基礎からいっても、まずは「信頼の置ける官公庁等の情報」にあたるのが定石です。ここでは「外務省」や「現地の領事館」で傾向を把握しました。
イタリアだと「スリ」「置き引き」「列車等のスト、遅延」に要注意。たまに「ぼったくりタクシー」もいるらしい・・・
トルコは1日弱の滞在ですが、やっぱりイタリアとは様子が違ってて
「ぼったくりバー」や「じゅうたん詐欺商法」に要注意らしいですよ?
更に更に!
行き先や季節によってリスクの内容は変わります。
海に遊びに行くなら「海の事故」「くらげに刺されたら」に注意!
ウィンターシーズンなら「スキーで怪我をしたら」「雪崩に遭遇」
アメリカやオーストラリアで荒野をドライブするなら「パンクやガス欠に注意」とか・・・
・・・だんだんこわくなってきたので止めますが😅
行き先や季節によって検討内容が全然違うよ!って事ですね🤚
2)リスクの発生箇所 (≒ ユニバース)
リスクの発生箇所は、旅行準備の場合「自分が利用しそうな物」を網羅的に洗い出すのが基本です。一般的な調査ですと「組織に属する部署をすべて挙げる」パターンなどもあります。
今回の例だと「現地への移動」「ホテルとその周辺」「街中の散策・観光」って感じに分けました。
3)種類 × 発生箇所 と順位付け(≒固有リスク)
洗い出したリスクは「発生可能性」と「影響度」で評価します
たとえば・・・「ドゥオモ(大聖堂)は領事館も認めるスリ多発地帯=発生可能性大」で、「でも絶対見に行きたい、けど、荷物盗まれたら被害大=影響大」です。どちらも高いと「固有リスク大」です。
細かい話になるんですが
「固有リスクの評価ではコントロールを加味しない」というのがあります。
たとえば
・バッグはショルダー型にして前に抱える
・バッグには鍵をつけておく
・現金はバッグとセキュリティポーチに分散させる
・ひとりで行動しないようにする
などは全部「コントロール」(リスクを回避・低減する仕組み)です。
これ、固有リスクとは別枠で考えるようにします。
もちろん、コントロールはリスク回避に有効だけど、
コントロール全部やっても不運とかあるし、体当たりしてくるスリだの
刃物を持ったスリだの来ると役立たない可能性もあるから(ヤだけど)
「固有リスクの部分だけ先に考えて、それに応じた対策を立てよう」
って感じです。
印刷したもの
今回、安全のしおりも作りましたよ✨!A4コピー用紙8つ折りです。
セキュリティポーチに入れてます。
セキュリティポーチって聞いたことない方もいるでしょうか?
こちらの記事で、どんな物なのか?とか、雰囲気も伝わるかと思います
私も正直「ダサい」「夏場は暑い」とか思う部分はありますが・・・↓
あまり考えたくはないけど、イタリアはやっぱり「スリが多い」ので有名。
今回、フィレンツェにも行こうと思っているので「ホテルから遠く離れた場所で全ての荷物をなくしたら」の前提で作った「安全のしおり」です。
おもて面
パスポート関連情報
航空券情報
宿泊先情報
領事館の連絡先と最寄駅
裏面
領事館への詳しい行き方を載せました
万が一スマホを失った場合は
「Googleマップで検索」もできなくなりますもんね。
頑張って作ったけれど、
この製作時間(小一時間)は無駄になるのが一番です
ポーチから一度も取り出さずに帰国できますように・・・✨
おわりに
雑談回で始めたつもりが
中盤で「まじめな調査」の話になってしまいましたが
常々「知らない土地に行く」ときには
性格が出るよねぇ!と思う酒井です
これ ↓ は私の独断と偏見なんですけども(下記
上記の図だと、私は「旅行好き × 事前情報調べる派」です。
(今「絶対そうだと思ったぁ」って声が聞こえた気がした!笑)
この枠に入る皆さんは、良く言えば「冷静で計画性があり」
別の言い方では「腹黒チーム」・・・だと思います。
同じ枠のみなさん、どうか仲良くしてください!笑
私、調査業ってこともあるんですが
事前のリスク調査は全く苦になりません。
むしろ色々な事が知れて楽しいです(断言)
いや・・・リスク調査全般が楽しくできる性格だから、
調査業を続けているのかも・・・? どっちなんでしょう?
自分でもよくわからなくなってきました!笑
続きます
お楽しみにー!
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