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北見神威岬灯台

OSC2023北海道に参加するために 紋別から稚内に向かう道中。

旅程を決める際には、コアとなる地点、つまり「最大の目的地」と私が呼ぶ地点をいくつか決めて、その合間に立ち寄れるところを探して目一杯詰め込む、という作業を行っています。 この灯台はそんな過程で運良くスケジュールに組み込むことができたものでした。

灯台を見るコースとの出会い

最大の目的地のひとつである北緯45度の碑を超えて、次の小目的地である社内の武四郎碑までの道を確認している際に、長いトンネルがあることに気づきました。オホーツク海に沿って敷かれた国道238号線は、雄大な大地をいつまでも堪能しながら走ることができる路線です。この路線には珍しい1.2kmのトンネルは、1999年に開通しました。以下の写真は「[道-12] 斜内防災の工事報告について」からの引用ですが、トンネルができる前はこの荒々しい半島をぐるりと回る必要があり、雪や落石などに悩まされたそうです。

私としては、通った道をGPSでロギングしていたこともあり、少し回り道をしてトンネルの外を通れるなら、と、地図を見ながら半島のほうを回るルートを計画していました。それがこんな素敵な体験になるとは露とも思わずに、ただただGPSのために。

神威岬

このエントリでは先に防災事業全景の写真を提示したので、この半島がいかほどに激しい山なのかは周知となっていますが、計画を立てたときには、そのあたりはあまり気にしていませんでした。ただただGPSログのために(笑)。

半島に入る少し前に、北見神威岬公園があります。岬の先っぽではなく付け根のほうにあるのが面白い。
ここから見る半島が、これまた荒々しいのです。格好良いですよ。そして私の心は、「あそこみ見えている道をこれから走るのか」とワクワクしてきたのでした(同時に、落石の多い場所とも聞いていたので、多少の緊張感も含めて)。

神々しいまでの守り神

岬の先端で待ち受けていたのは、神威岬灯台です。
力強い岩場をバックに、半端な気持ちでは近寄らせないぞと言わんばかりの高台に鎮座していました。

白と黒の灯台というのも比較的珍しい部類だと思いますし、陸側からはこの半島を回り込んでこない限りは存在を見ることのない灯台です。これって、アレだ、偉い人が屏風の前に座している様子。それだから気高い印象を受けるのだな。

岬の前後のカーブも美しい

写真は、岬から北側へと向かう道。この場所が最先端なのだと感じさせてくれます。

反対側も似たようなカーブです。
海の近さがこれまた素敵だなと感じました(灯台なんだから、そりゃ当然なのですが)。


トンネルを避けたくて選んだ道。そして地図上で「なんか灯台があるらしいな」という程度の認識で通りかかった岬。予想もしなかった美しい風景に出会えて、ラッキーでした。

なお、私が行く少し前に、落石等で通行止めだったか通行規制だったかの情報があったのですが、私が行った際(2023年6月下旬)には特に問題なく通行できました。細いところはあったけど、ほとんど車が来なかった平日日中です。

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