見出し画像

カメラの初心者がカメラを買い替えた

自分はカメラ歴3年半ほどのカメラ初心者だ。一般論は分からないが、3年半というとそれなりに撮影に慣れるのに十分な期間にも思える。ただ、自分はこの期間そこまで頻繁にカメラに触れなかったので、いまだに初心者という自己評価。この ”カメラに触れなかった” が題名にあるカメラを買い替えた理由に繋がる。

3年半前に買った初めてのカメラは、Nikon D3400。大学卒業前の旅行に先立って、旅行先での撮影を楽しむために購入した。当然、その後もカメラを継続して楽しもうと考えていた。その時の機種選びの意思決定は超短絡的だった。「買うからにはイケてる一眼レフ」「一眼レフならやっぱりNikon」「レンズは焦点距離の幅がそれなりにある万能レンズ」。確かこの程度の思考だった。これで総額約10万円。色々とツッコミどころは多い。
結果、旅行などのイベントでしか使用しなかった。旅行中ですら、あまり持ち歩くのが乗り気でない時もあった。なぜなら重くてデカいから。撮影が主目的でない外出に、あれだけ重くてかさ張るものを携行するにはそれなりに覚悟がいる。旅行では基本的に観光をするので、目新しいものに遭遇する確率が多い分、まだこのカメラを持ち歩くことに対して前向きだった。旅行以外の外出に持って出たのは、3年半の間でおそらく両手に収まる回数だったと思う。
カメラは楽しみたいけれど、持ち歩くのが億劫に感じる。使用頻度が低いため、一向に上達しない。あと、直近の2年間はカンボジアに住んでいたこともカメラの使用頻度が低くなった原因だ。大きな一眼レフを首からぶら下げていると、側から見ると観光客に見えてしまい、場所によってはひったくりの対象になりやすいと考え、あまりカメラを持ち歩かなかった。心配しすぎだったかもしれない。まあ億劫だったのが持ち歩かなかった理由の大半を占める。

それでは何に買い替えたのか。FujifilmのX70、いわゆる高級コンデジに分類される機種だ。軽くて小さく、ポケットにもなんとか入る。とにかく気楽に持ち歩ける。
今回買うにあたって考慮した点は以下。番号は優先順位。

  1. 重量、サイズ

  2. 画像センサ(撮像素子)のサイズ

  3. レンズの焦点距離

  4. 見た目

今回の買い替えでの最大のテーマは、「撮影の腕を上達させるために高頻度で持ち歩くのに楽な、でもスマホよりは高性能なカメラ」。
(ちなみに今回のカメラ購入、および本記事作成にあたり、こちらの記事を多分に参考にさせて頂いています。購入した機種、記事の内容・書き方ともに完全に影響を受けています…。)


1. 重量、サイズ
理想は、ポケットに入るサイズだった。なので、レンズがあまり飛び出ていないものが好ましい。この時点で、一眼レフは選択肢から消える。ミラーレスも、一眼レフよりは小さいがレンズをつけた状態でポケットには入らない。よってミラーレスも選択肢から消える。デジカメでニーズに合うものを探すことに。使用しているiPhone XS Maxがスマホにしては割とサイズが大きい(77.4mm x 157.5mm)ので、正面サイズ(タテ x ヨコ)の目安にした。奥行きにスマホのサイズを求めるのは厳しいので、あまり考えない。重量は、実際にヨドバシで色々な重さのカメラを持ってみて、350g以下、できれば300g以下がいいなと思った。
X70は、タテ64.4mm、ヨコ112.5mm、重量は付属バッテリーとメモリーカード含めて約340gだったので、ちょうどよかった。

2. 画像センサ(撮像素子)のサイズ
「スマホよりは高性能な」を満たすためには、この条件を考慮するといいんだろうなと考えた。逆に、他の撮影機能(ISO、シャッタースピードの上限値など)については初心者なのでよくわからなかった。Nikon D3400の素子サイズがAPS-Cで、画質は十二分、iPhoneよりはるかに良い写真が撮れていた(当たり前)ので、これを目安に。ただ、後から調べると、画質は素子サイズだけでなく画素数も大きな決定要素となるようだった。素子サイズが十分あれば取り入れられる合計光量は確保されるが、ピクセルあたりの情報量は画素数で決まるとのこと。
X70も、素子サイズはAPS-C。画素数は、D3400が2416万画素だったのに対して、X70は1630万画素。PCのデスクトップで写真を見比べると、D3400で撮ったものの方が画質が若干いいように感じた。気のせいかもしれない。

**追記
同じセンササイズであれば、低画素数の方がピクセルあたりの情報量が多くなる。高画素数だから高画質というわけではない。とはいえ低画素数であればあるほど限界なく画質が良くなるとは思えないので、どこかでピークアウトする感じなんだろう。(というか、画質の定義ってなんなんだろう…。「質」というだけあって定量化できる指標じゃなさそう。)

3. レンズの焦点距離
単焦点にしようと思った。理由は上で紹介させて頂いた記事にも書いてあるとおり、単焦点レンズは画角が固定される。良い写真を撮ろうと思うと自分の足を動かしてあれこれと対象物との距離感を試す必要があり、これがカメラの腕の上達につながる。焦点距離は短いものにした方が画角が広がり、自分で対象物をどこまで入れるか選択の余地が残されるから良いかと思った。
X70は、28mm。比較的短い。

4. 見た目
優先順位では一番最後だが、それでもかなり重要。やっぱり見た目がかっこいいカメラが手元にあるとテンションが上がるし、持ち歩きたくなる。昔ながらの見た目のカメラが好きだ。
下写真の右に写っているPENTAX MEのフィルムカメラは祖父の形見で、見た目が昔から好きだった。X70も、デジカメでありつつ、ダイアルが二つついていたり、持ち手部分がレザー調になっている。祖父のPENTAXと雰囲気が少し似ていて嬉しい。ストラップは、祖父が使っていた年季の入ったものを使わせてもらうことにした。このストラップで色んな場所にカメラを持って行きたい。ちなみにPENTAXも電池を交換したら動いたので、ちょこちょこ使わせてもらう。

こんな感じで、X70を中古で購入した。X70は既に製造はされておらず、後継機も出てきていないので、新品はなかった。(あっても中古にしていた。)一眼レフは手元に残しておきたいなと思ったが、しばらく使わないだろうし、何よりあまり手持ち資金がなかったので、メルカリで売ってX70の購入資金とした。
当たり前すぎるが、大きな買い物をするときは購入前にきちんと検討しようと思った。買い物だけでなく、何かしら選択をする時は、ですね。転職が控えている来年に向けての良い反省材料となりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?