令状 夢日記2024.9.6

 研究室。
 友人である科学者が、色とりどりの配線が無数に付いているヘルメットを被り、眉間にシワを寄せている。
 体でなく精神にだけ力を込めているのだ、と彼は説明した。
 「想像の物質化」の研究だった。ヘルメットから出たコード類は、大きな装置につながっている。3Dプリンターのようなそうでないような装置だ。
 残念ながら、この装置が何かしらを出現させる場面には遭遇したことがない。
 急な来客のせいで、研究は中断された。役所の職員が、友人宛ての封筒を持ってきたのだ。
 郵便配達ではなく、役所から直接、届けに来たのが何だか大袈裟に感じた。だが、中身を知れば、なるほど誤配などあってはならないものだ、と納得。
 召集令状だった。
 これで研究も終わりか、と友人は無念の表情。でも令状は茶色だから前線に出るんじゃないし帰ってきたら続ければいいだろう、と言って慰めた。
 令状には茶色、桃色、赤色の3種類ある。茶色で召集されるのは学者や技術者、医療関係者などだった。

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