十一時からです、の夢(2022.9.25)

 朝の自宅。
 朝食なのか、粉チーズを容器から直接、口の中に振り入れて食べていた。
 粉チーズ片手に、身支度を調える。もう夏は終わってしまい、朝の気温は低い。薄い上着でも羽織らなければ外に出られないだろうと、タンスやらクローゼットやらを、ときおり粉チーズを口に注ぎながら探す。
 どこを探しても無い、無いと思ったら、すでに着ていたのに気付く。これじゃあ探しても無いわけだよ、と自分にあきれながら、また粉チーズを頬張る。
 無駄なことをしているうちに、遅刻しそうな時刻になってしまった。のんきに歩いていては間に合わない。走って行かなければ。となると、走れば暑くなるので上着は不要。着ていたのを脱いで、リュックに入れる。
 家を出ると、緑豊かなところだった。公園のようにも見えるが、大学の構内だ。芝生を突っ切って走る。このときはまだ、自分の目的地がどこなのかも分からず、何となく体が動くに任せてただ、走っていた。
 着いたところは勤め先の会社だった。
 自分の机に着く。周りを見ると、仕事をしている風ではなく、雑談などをしている。
 上司が、まだ始まらないのか、と誰にともなく言った。十一時からです、と誰かが答えた。これを聞いて、声を出すのは我慢したが、口が大きく開いてしまった。九時だと思って走ってきたのに。十一時でいいなら、ゆっくり歩いても間に合っただろうに。

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