トンネル 夢日記2024.11.17

 サイクリングでどこかへ行って一泊し、帰ってくる途中。田舎道で荷物を載せた自転車に乗っていた。
 トンネルに入った。
 入り口から差していた光が届かなくなると、真っ暗になってしまった。トンネル内に照明がひとつも無いのだ。しかも路面は舗装されておらず、かといって土や砂利ではなくむき出しの岩盤のようで、硬くてすべすべ、かつ凹凸がある。加えて、下り坂である。長いトンネルだと思われるので、途中にはカーブもあるはずだ。
 暗闇の中をこのまま走り続けるのは危険と判断して、止まった。
 ライトは持っている。装着しよう。
 リュックから手探りでライトを取り出し、スイッチを入れる。点かない。電池切れだ。
 再びリュックをまさぐって乾電池を取り出し、交換する。スイッチを入れたままだったので、換えの電池をはめたと同時に点灯した。
 驚いた。急に明るくなったことに、まず軽く驚いた。
 周りを照らしてみて、さらに驚いた。
 路肩に自転車を停めて地面に座っていたのだが、自分の数センチ横が崖になっているじゃないか。
 すぐそばにトンネルの壁があると思っていたのに、やや離れていた。座った場所から壁までの間は、自転車ならすっぽり入る幅の、裂け目がある。ライトの光では底まで照らせないほどの深さだ。
 自転車の進路があと少しでも端に寄っていたら、落ちていただろう。

いいなと思ったら応援しよう!