深海観光船 夢日記2024.3.1

 海辺の街。
 深海観光船の乗り場に来ていた。
 この深海艇の特徴は、大きな窓と、その下に付いているゴム手袋だ。
 研究所などで無菌状態で作業をするのに使う手袋付きの箱、のようなものをイメージしていただきたい。
 船体から出ている手袋に手を入れて、窓から外を見ながら海底の生き物を捕まえたりできるのだ。
 獲ったものは、お土産としてお持ち帰りできます、とは、乗り場で客引きをしている深海観光船の説明係の言葉。視覚だけでなく触覚でも深海を楽しめるというのが、観光船の売りなのだった。
 しかし現在、天候が悪く、波がかなり高いようだ。それでも運航はするというが、乗り場に集まった中には、迷っている人が多そうだ。
 説明係の若い男は、海面に波があっても深海は穏やかです、と言うが。
 僕としては、海が荒れていることよりも、そもそも船の構造、特に手袋が気がかりだ。破れたりしたら大変なことだろう。深海まで潜れる仕様とは思えなかった。

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