鬼 夢日記2023.4.9

 勤め先の神社。
 いかにも神社で働いていそうな服装をして、庭の掃除をしていた。
 棒でクモの巣を取り払う。今日はずいぶんと、あちこちにクモがマイホームを建てていた。ある巣には広げた手よりも大きなクモがいた。
 急に拝殿の方が騒がしくなった。参拝客が悲鳴やら怒号やら、大声を上げている。
 駆けつけてみると、何か大きな生き物に襲われていた。二足歩行で背丈は3メートル近いだろう。夢の中の僕は、それが鬼だと判断した。
 足元の砂利をひとつかみして、鬼に向かって投げると、まるで弾丸のような速さで飛んでいった。鬼に当たると体を貫通して血が噴き出す。
 僕は何かしら特殊な能力を持っているらしい。次弾装填とばかり再び石を拾う。
 いつも境内で遊んでいる小鬼たちが、いつもと違う血相で、僕に加勢するため出てきてくれた。
 一般の参拝客に彼らは見えない。神職の中には僕を含め数名、存在を認識している者はいるが、交流するではなく、ただ勝手にさせているだけの関係だった。そんな彼らが、神社の危機と感じたのか、助太刀してくれたのだ。
 身長50センチほどの小鬼の集団が大鬼の足に群がり、動きが止まる。

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