にも関わらず 夢日記2023.10.30
勤め先の工場。
整備部門の僕は、機械を修理するのに必要な部品を作っていた。1センチに満たない小さいパーツ同士を溶接するため、溶接機の出力を弱くして慎重に作業をしていたのだ。
午後シフトで先輩が出勤してきたので挨拶をしに一度離れて、再び作業台のところへ戻る。
するとどうだろう、作業台の上に乗っているのは、拡大鏡が欲しくなるほど小さかった部品ではなく、高さ50センチほどの、山脈のミニチュアのような形の鉄塊へと変わっていた。
劇的な変化にも関わらず、もはや完成形も想定できないのに、僕は作業を続けた。小さいパーツの時と同じ出力では到底足りないだろうと、溶接機のダイヤルを最大値までひねり、適当な場所でスイッチを入れる。
ステンレスの塊かと思いきや、もっと融点が低い金属だったようで、熱した部分からどろどろと溶け流れてしまう。