【本会議】第3回前期定例会・討論
【2023年(令和5年)第3回前期定例会 10月11日 本会議】
通告してある議案および請願について、委員長報告に「反対」の立場で討論しました。
★録画
群馬県議会インターネット中継より、録画映像をご覧いただけます。
反対討論者 酒井宏明 議員(日本共産党) 約5分
★反対討論(全文)
日本共産党の酒井宏明です。
会派を代表して、通告してあります議案および請願について委員長報告に反対の立場から討論をいたします。
98号議案、一般会計補正予算についてです。
この中には、酪農家への緊急対策や保育所等感染症対策をはじめ必要な施策もありますが、以下の点で賛成するわけにはまいりません。
まず、アルメニアのTUMOセンターのプログラム導入に向けた基本構想策定についてです。
デジタルクリエイティブ人材を育成するといいますが、すでにそれを目的にした施設tsukurunが運営されており、その効果などを検証することが先決ではないでしょうか。
TUMOの学習プログラムの是非はともかく、一握りのデジタルエリートを育成するために、わざわざ多額の県費を投入する必要はありません。
さらに、管理教育・競争教育が激化し、いじめや不登校が県内でも過去最多となる中で、いま優先すべきは、深刻化する教員不足の解消や30人学級の早期実現、「人格の完成」をめざした中高生一人ひとりの学習権の保障ではないでしょうか。
よって、本予算には反対です。
次に、利根川新橋についてです。
国土交通省の2021年度一般交通量調査によれば、新橋予定地西側の刀水橋および東側の利根大堰の交通量は、5年前の調査に比べてそれぞれ減少しています。
これからますます人口が減少し、在宅勤務やweb会議の定着など仕事の在り方も変化する中で、利根川新橋が本当に必要なのでしょうか。
また、渋滞緩和をいうのなら、交差点改良などを優先すべきです。
大型道路や橋を新たにつくるより、既存道路の拡幅や維持管理、通学路の整備にこそ回すべきではありませんか。
よって、本予算に反対です。
補助公共事業65億円の中には、上信自動車道や西毛広域幹線道路の整備費用も含まれており、大型開発に警鐘を鳴らす点から、あえて反対をいたします。
次に、請願についてです。
大泉町上小泉地区新産業団地造成事業について、農業関係者への説明が不十分なまま、優良農地をつぶし産業団地を造成することに懸念の声があがっています。
地権者をはじめ、関係者の理解と納得のもとにすすめるのは当然であり、一方的な開発はすべきではありません。
よって、少なくとも継続審査にすべきであり、不採択に反対します。
以上で、私の反対討論といたします。
【関連ブログ】
◆デジタルエリート育成より30人学級実現を ◆利根川新橋より交差点改良・通学路整備に
【関連リンク】
群馬県議会 令和5年第3回定例会について
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