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死の可能性を徹底的に排除した傷だけが増える腕。お気に入りのタトゥー達はしっかり避けてるところがまたなんとも。PCのファンの音が耳に障る。空っぽの会話を垂れ流しながら、何度読んだかわからない小説を開く。もうただの文字の羅列としか認識できないそれを目でひたすらなぞっていく作業に没頭する。脳みそを限界まで酷使したら眠れるだろうかと頑張ってみたけれど、そもそも頭を使ってないから疲れる訳なかった。仕方ないから缶チューハイを3本一気に飲み干して強引に目を閉じた。少ししたら案の定吐き気を催しもう眠るどころじゃなくなった。

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