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霧島はるか
2021年4月21日 20:26
きっと誰でもいいのだろう嘔吐しきれなかった憂鬱を一緒に噛みしめてくれるのならきっと誰でもいいのだろう優しく溢れる陰鬱を一緒に舐めあってくれるのなら苦し紛れで歩みを続けて鋭く虚栄をまき散らすさすような冷雨に似た黒髪永久凍土のなれの果て君と僕は同じだねなんて言ったら怒るかなどこ吹く風で歩みを続けて漂う虚構に身を任せる酔ったまなこで見つめる街はいつか観た35ミリの淡い夢
2021年4月27日 19:17
境界線を隔てた先に広がりすすむ独自の針触れることは許されない負を排除した甘美な虚構と部外者の僕とをつなぐ接点は愛と呼ぶべきものだろうかそのものになりたかったわけじゃないただ美しくなりたかったただ近づきたかったそこには性別の違いなどはるかに超えた生命の理をくつがえす力が存在した窓外に広がる理想郷と籠りよどんだ現実が混ざり溶けあい浸食し輪郭を失った境界の果てで僕はあたら
2021年4月25日 11:50
高架下をくぐり抜けフィルムの中にひとっ飛び井の頭線はスタッカート跳ねて響いて過ぎていく池のほとりを過ぎてみて水の香りの残る道川沿い歩いて久我山へ憂鬱振り切り逃げてみよう現実振り切り逃げてみようふかした煙が漂って消えていくのはお空の彼方逃げよう逃げよう目をつぶろう耳をふさいで鼻をつまんででないと近道したくなる逃走劇の結末の終点意外と早かった北に逃げると聞いたけれど
2021年4月7日 20:17
ぐるぐるぐるぐる堕ちていくここにはやっぱり空気がない穴のあいたコンバースも役割を果たさないせんべい布団もこれはきっと僕の体僕の深淵ゆらゆらゆらゆら回ってる無間奈落の彼女の瞳積み重なった憂鬱の言葉も無数に刻まれた優しい傷跡もこれはきっと僕の足跡生きた証それは僕に徹底的に甘く徹底的に優しい風船みたいにぱんぱんに僕を膨らませる汚れた空気はそこからしゅるしゅる抜けていく
2021年4月7日 20:03
後悔なんてあるわけないそう思ってた思いたかった思わなきゃいけなかったあいつにもう一度笑顔が戻ればわたしはそれで満足だったよあの時の気持ちは嘘じゃないそれは私の誇れる確かなもの今のわたしを見ないでね優しい言葉はもう届かないから濁ったわたしの命の結晶はわたしが背負った重すぎる代償あの人みたいになりたくて必死に献身してたつもりだった無償の愛だなんてやっぱりわたしは馬鹿
2021年4月3日 19:39
4Gの横のくるくるなしもう限界Wi-Fiの横のくるくるなし消息不明限界突破の狂人日記上に1ミリずれたら別の記事はいアウト下に1ミリずれたら他人の会話ではいアウトむしってむしって舞い上がれ毛髪飄々魑魅魍魎ニコチン循環大亜鉛ぴえんびえんでふっくびっくえーんこりぁあ失礼副・鼻腔・炎飛んで火に入る夏の虫受信診断結末アウト江笥・江笥・嗚呼瑠・愛逃亡失踪逃避行遥か昔の彼方のお話