SAIKAIの卒業LIVEについて
毎年この時期になると慌ただしい。
弊社は人材育成の会社なので3月末から始まる各企業の新人研修の登壇、高校生向けの登壇に先駆けた打ち合わせが沢山入る。
新しく弊社のインターン生となった新4年生のマネジメントが始まるのも同じくこの時期だ。
昨年から顧問先の新卒採用にも責任者としてガッツリ入っているためプレゼンや面接もしている。数値も追いかけている。
今挙げただけでも十分に慌ただしいのだが、何より1月2月の大半を割いて準備をしていることがある。毎年3月9日に実施している、卒業LIVEだ。
今年の卒業LIVEもいよいよあと2週間。一年の中での超ビッグイベントがいよいよ迫ってきた、まさにこのタイミングで、SAIKAIにとって一番大切な場であるこの卒業LIVEについて今回はお伝えしたい。
また、有難いことに卒業LIVEに初めて来ていただくという方も年々増えてきている為、そんな方にも卒業LIVEの目的やコンテンツを理解いただける、そんな内容のnoteにしていこうと思う。
卒業LIVEの簡単な説明と、卒業するインターン生についての詳細はこちらのnoteにも記載↓↓
・学生向けキャリア支援事業の詳細について↓↓
・SAIKAIが手掛けるキャリア支援の存在意義とは?↓↓
改めて卒業LIVEとはSAIKAIで1年間フルコミットしてくれたインターン生の大学の卒業と社会人になる門出を祝う式典だ。
渋谷にあるeggmanという歴史あるLIVEハウスで、毎年同じ日に行っている。そう、毎年同じ3月9日に。今年でもうかれこれ4年目になる。
毎年3月9日に実施しているので、eggmanの担当者の方にも色々な意味で覚えていただいている。
今年は土曜日ということもあり、メジャーアーティストが利用することから利用は難しいと断られたのだが、そこを何とかお願いしたいと1年前から交渉を続け、昼の枠をどうにか確保することができた。そう簡単には引けない。
SAIKAIにとってはそれくらい大切な日がこの3月9日なのである。
・なぜ、卒業式を?LIVEを??
なぜ、と聞かれるなら「コロナで満足のいく大学生活が送れなかったその代わりに、人生の中でも3本の指に入るくらいの宝物になる卒業式を手掛けてあげたい」という思いと、「無名組織のSAIKAIに共感し、フルコミットしてくれた仲間に自分が返せる恩を唯一表現できる」こと、この2つが理由である。
LIVEという点について補足すると、自身が専門の音大に4年間通い、毎年3月に演奏発表をしていたことも大きく影響している。
音大卒業後、せっかくなので自分らしくミックスさせてみようと考えた。加えて、私が主役なのではなくSAIKAIメンバー全員で卒業LIVEという場を創り上げる、そんな空間にしようと思って実施し始めた。
いわゆる一般的な卒業式や、一般的なアーティストのLIVEとは一味違ったオリジナルの卒業LIVEを私たちは開催し、かれこれ4年目になる。
・具体的にどんな卒業LIVEをしているの?
大きく分けると3部構成になっている。
・1部
先ずは音大時代からの繋がりの深いメンバーと一緒にバンドならではの楽曲を演奏。ここ最近だとオープニングは主にKingGnuの曲を中心に展開。(今年も…)
音楽に詳しい方であればご理解いただけると思うが、KingGnuは演奏技術がとても高く、私達も毎年半年前から相当な練習量と覚悟を持って取り組んでいる。(それくらいの方がやりがいもある)
そしてその場に私と同じヴォーカルとして活動してくれているのが、4年前のインターン卒業生であり、現在北海道で働いている遼平だ。
彼は毎年3月9日にわざわざ北海道から来てくれて卒業LIVEを一緒に創ってくれている。
また、彼は学生向けのキャリア支援事業部においてもアドバイザーとして現役インターン生と向き合ってくれたり学生の前で登壇をしてくれたりと、音楽だけでなく仕事面でも沢山力を貸してくれている。改めてこの場をお借りしてお礼を伝えたい。いつもありがとう。
・2部
3曲程、バンド勢でLIVEを盛り上げた後は、更にインターン生を巻き込んだLIVEに展開する。
卒業するインターン生や新しく加入する新インターン生の特徴(これまでに音楽経験があるか否かだけでなく趣味特技の情報)も踏まえ、毎年人選。
昨年は社会人になってもアイドルグループとして活動している卒業生や、筋トレを人生の生きがいとし仕事と筋トレにフルコミットしているキン肉マン(卒業生)にもお願いをした結果、皆で会場を盛り上げてくれた。
昨年のインターン生としてリーダーを務めてくれた2名がkiroroのBest Friendを歌ってくれた時はエモーショナルな空間になった。
1部ではバンド演奏の迫力を感じつつ、2部にて親近感のあるメンバーの普段とはまったく違う表情で舞台に立つ姿にギャップや笑い、感動といったものが混合。
MCも含めて皆で作り上げていき、LIVEの中に変化を加えるこの感じがSAIKAIスタイルと言っていいだろう。
参加してくれた人からも「初めてのLIVEだったがあっという間に時間が経っていた」と言ってもらうことが多い。
・3部
3部になると一気に卒業式の雰囲気になる。
ここでは1年間のインターン生の取り組みを映像にし軌跡を振り返る。
昨年の3月10日からの正式なスタートとなったその時その自分を思い返すと同時に、今日という日まで積み重ねてきた自分と仲間との思い出を目の当たりにする。
その後、代表挨拶や卒業証書授与となる。インターン生は今日SAIKAIを卒業するのだ、と肌で実感する。
舞台にあがり卒業証書を受け取るインターン生の姿は、インターンを始めたばかりの当初の姿とはまるで別人のようだ。その達成感、清々しい表情、自信に満ち満ちた出立ち、見違えるものがある。
卒業証書を渡す瞬間に、そのインターン生と過ごしてきた沢山の思い出が走馬灯のように蘇る。
1年かけて目標を共に追いかけ切磋琢磨し笑い合ったことも、時に泥臭く向き合い涙し、もがいて悩んで自信を無くしかけ苦しんで。とにかく毎日大変だったことも、もう全部ひっくるめて全てに感謝の気持ちで終えられる、そんな瞬間である。
最後の曲を演奏して締めくくりとなり、こうしてSAIKAIの卒業LIVEは終了する。
せっかくなので選曲についてここで補足。
このLIVEでは私のオリジナルをメインとした構成ではなく、学生向けに毎週行っているセミナーで、始まる前や終わった後に流しているBGMを中心に曲を展開している。
インターン生やSAIKAIに携わるメンバーが、当時のセミナー前後に流れていた曲をバンド演奏で改めてこの場で聞くことで、あの時の頑張っていた自分との再会の時間になれば良いなと、そんな思いでいる。
知らない曲をなんとなく聞いて過ごすLIVEというよりは、懐かしい気持ちになって一瞬で当時にタイムスリップしたような気持ちでその頃のことを思い出しつつ余韻に浸ってもらう、そんな空間になるよう演出している。
ただ、初めて来ていただく社会人の方からするとSAIKAIの子達が何を聞いていたかはもちろんわからない為、ここで補足しておく。
主にMONKEY MAJIK、SIRUP、King Gnuを始めとするここ最近の曲、という認識が良いかもしれない。LIVEにお越しいただける際は簡単にYouTube等でトップに出てくる曲を辿って聞いてもらえると一度や二度は聞いたことがある実感をもっていただけると思う。
個人的に私の好きなアーティストを、というよりはSAIKAIのコンセプトや雰囲気に合った選曲をしているつもりだ。SAIKAIとのご縁が深まって、選曲もなんとなくたしかに、と理解していただけたらこんなに嬉しいことはない。
LIVE後には場所を変えて懇親会の場も用意している。
来ていただいた方同士がゆっくりと会話してもらえるような空間を、そして私たち自身も来ていただいた方々へお礼を伝えられる場にしたいと思っている。
SAIKAIの卒業LIVEについて書き記してきたが、LIVE×卒業式という、わたしたちらしい表現の場である3月9日のこのハレの日を少しイメージしていただけただろうか。
最後に、毎年同じ日に実施してきたことで当初は想像もしていなかったギフトを頂いているのでそちらを紹介してこのnoteもまとめていく。
ギフトとは、数年前に卒業した元インターン生たちが毎年3月9日に全国から駆けつけてくれることだ。
昨年も北海道から東北、中部や関西からも駆けつけてくれた。中には有休をとって来てくれる卒業生も。3月9日が平日だろうが休日だろうが関係なく。
1年に1回、あの時共に苦楽を共にした仲間が再会しに来てくれる、そんな場にもこの卒業LIVEがなっているのだ。
私達との再会ももちろんだが、あの時の自分と再会する為にも卒業生はこの場に来てくれる。
LIVEでこの場、この空気を共有し、そしてまた来年胸を張って再会できるように、と約束を交わし、別れる。
この卒業LIVEを毎年3月9日に続けてきたことでそんなサイクルができあがった。
わたしたち再会株式会社という組織はユーザーやクライアントの存在だけでなく、卒業生という存在の支えがあって成り立っていると実感する。
そして再会株式会社のVisionである”再会を美しいと思える世界へ”を肌で実感できる瞬間がこの卒業LIVEにはあるのだ。
そのお陰もあり、ここ最近は人材育成の一環として、勉強感覚で卒業LIVEに足を運んでくださる社会人の方も増えてきた。
人材育成の組織であることに責任を持ち、来てくださった方々にLIVEの構成や脚本、映像で振り返る1年の様子を通じて、私たちがどう仲間と向き合い乗り越えてきたのかを知っていただく。
卒業を迎えたインターン生の表情から、組織に必要な人材育成とは何かを考えるキッカケにしてもらう。この志を大切にこのLIVEを毎年創り上げているので、今年も参加して下さった方に何か一つでも持って帰っていただけたら光栄だ。
年々進化していくSAIKAIの卒業LIVEを、このnoteを見ていただいている方にもぜひ味わっていただきたい。
さて、この後もボイトレに励むとしようか。