1月にみられる72候の一覧
72候(しちじゅうにこう)は、日本の伝統的な季節区分で、24節気をさらに細かく分けたものです。1月にあたる節気は「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」の二つで、それぞれの節気を3つの候に分けて合計6候があります。それぞれの候は約5日間ほどで、季節の変化をより詳細に捉えています。以下は1月にみられる72候の一覧です。
小寒(1月5日頃~1月19日頃)
雪下出麦(せつかしゅつばく)
雪の下で麦が芽を出す
芹乃栄(せりすなわちさかう)
芹が茂る
水泉動(すいせんうごく)
泉水が動き始める
大寒(1月20日頃~2月3日頃)
款冬華(ふきのはなさく)
フキの花が咲く
水沢腹堅(みずさわはらかたし)
水たまりの氷が厚くなる
鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)
鶏が初めて卵を産む
款冬華(ふきのはなさく)
フキが再び花を咲かせる時期(こちらも小寒との重複が見られる場合がありますが、節気によって異なる場合があります)。
72候とは
72候は、日本古来の季節感を細分化した独特な暦の体系です。このシステムでは、年間を春夏秋冬の四季だけでなく、更に細かい72の時期に分割し、それぞれの時期が約5日間で構成されます。これにより、季節の微妙な変化を捉え、自然の循環と深く共鳴する生活が可能になります。
各候には、「雪下出麦」(雪の下で麦が芽吹く)や「芹乃栄」(芹が茂る)など、特定の自然現象や生物の活動を示す名称が付けられています。これらの名称は、その時期に起こる典型的な自然の様子を表しており、季節の変遷をより豊かに感じさせてくれます。
72候を通じて、人々は自然の微細な変化に敏感になり、季節ごとの美しさや特徴をより深く理解することができます。また、古代の人々が農業や日常生活を計画する上で、この暦は重要な役割を果たしていました。現代においても、72候を学ぶことは、自然のリズムを尊重し、四季の移ろいをより一層楽しむための貴重な知恵と言えるでしょう。
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