斑れい岩
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斑れい岩 斑れい岩は、暗い色をした粗い粒の火成岩(かせいがん)です。上の写真の標本は、約5センチメートルの大きさです。
斑れい岩とは? 斑れい岩は、黒や暗い緑色をしていて、主に斜長石(しゃちょうせき)と輝石(きせき)という鉱物からできています。海の深いところの地殻(ちかく)にたくさんあります。斑れい岩は、建設(けんせつ)にいろいろと使われます。例えば、工事現場で使う砕石(さいせき)や、磨かれた石のカウンタートップや床のタイルとして使われます。
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斑れい岩の鉱物は? 斑れい岩は、主にカルシウムを多く含む斜長石(ラブラドライトやバイトナイト)と輝石(オージャイト)からできています。少量のカンラン石(オリビン)が含まれていることもあります。この鉱物の組成により、斑れい岩は黒から非常に暗い緑色になります。少量の明るい色の鉱物も含まれることがありますが、斑れい岩にはほとんど石英(せきえい)が含まれません。
斑れい岩と玄武岩の関係 斑れい岩は、玄武岩と同じような鉱物からできています。違いは粒の大きさです。玄武岩は地表で急速に冷えて細かい粒になりますが、斑れい岩は地下でゆっくり冷えて粗い粒になります。
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海洋地殻の中の斑れい岩 海洋地殻は、表面は玄武岩ですが、深いところには斑れい岩があります。表面の岩石は急速に冷えるため細かい粒になりますが、深いところではゆっくり冷えるため大きな結晶ができます。
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斑れい岩の利用 斑れい岩は、磨くと光沢のある黒い石になります。磨かれた斑れい岩は、お墓の石やキッチンのカウンタートップ、床のタイル、壁の石材として使われます。また、「黒い花崗岩」として販売されることもあります。
斑れい岩は、道路の基礎や鉄道のバラスト(線路の下に敷く石)としても使われます。また、耐久性があるため、砕石として建設工事に広く使われています。
このように、斑れい岩は建築材料としてさまざまな用途で使われている重要な岩石です。
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