複雑で不確かな社会に白黒つける?
20250109読売新聞21面「つなげる街とスポーツ」より
スポーツ庁の室伏長官と、Jリーグ前チェアマンで現日本バドミントン協会会長の村井氏両氏は、独特の感性や視点でスポーツを再評価。見逃されやすいリソースまで還元していくという姿勢で取り組んでいる。
スポーツ庁は、オリンピック以降「地域」と「健康」を重点テーマにしています。ライフパフォーマンスは、国民に運動習慣を定着させようと策定した推進計画の標語で、それぞれのライフステージで最高の能力を発揮できる状態のことを言います。
また、地域社会の減衰に対する危機感の一つに、中学校の部活動改革もあります。
スポーツ庁よりはやく、地域との関係に着目したのはJリーグです。
1993年、カズが大きなサッカーボールの中から飛び出した時、地域密着はテーマであったし、その4年後には百年構想としてスポーツ文化の情勢に取り組んできました。(ただ、地域振興活動はクラブの疲弊も生み出してしまったようですが)
スポーツが持つ力は多様ですが、人がつながりやすい、勝つという目的にみんなが向きやすいということは大きいでしょう。
なんのためにスポーツに取り組むのですか?なんのために取り組んでほしいのですか?
健康寿命の延伸であれば、それぞれがそれぞれのペースで取り組めば良いだけです。ちょっと続かなくなることもあるので、その辺りはポイント制など報酬をつけてみるといった、施策もあればよいと思います。
では小さなころから、なぜスポーツに取り組ませるのですか?取り組むのですか?
アスリートとして稼いでいくため?体力増強?心身の鍛錬?
私が幼いときは、スポーツ少年団の加入率が7割以上でした。時代的な影響もありますので、加入率の高低は特にどうでもいいのですが、7割の人間が多彩なスポーツに触れてきました。水泳やスキー、バスケ、バレーボール、サッカー、野球、卓球もバドミントンなど、生徒一人がシーズンごとに競技種目を変えながら試合にも出てきました。(団塊ジュニア世代ですので、生徒が足りないことはない時代です)
運動の経験があるということが、歳を重ねたときに生かされます。経験は多いほうがいいと思うのです。
集中して一つのスポーツをしていても、他のスポーツをやる機会も確保してほしいですね。長野県飯田市の取り組みが良いです。