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あなたはなぜ書くのか?
この記事を読もうとしてくれているということは、おそらく文章を書くことに興味があるんだと思いますが、文章を書く時にまず考えなければいけないのは「なぜ書くのか?」ということです。
この「なぜ書くのか?(=書くことの本質)」を理解しないまま書くと、書かされている感がいつまで経っても拭えないので、結果的に書くのが苦しくなってしまいます。
お店を経営していると、
・SNSやブログに載せる文章を書く
・店内に置くPOPの文章を書く
・お客様へ送るLINEのメッセージを書く
など文章を書く機会は色々とあると思います。
これらの「書く」という行為は、なぜ行っているのでしょうか?
まずは、その理由を考えてみてください。
おそらく「自分はなぜ書くのか?」というテーマで考えた時に、真っ先に思い浮かぶ理由は「お店の売り上げを上げたいから」だと思います。
これはこれで間違っていないと思いますが、書くことの本質とはちょっと違います。
本質と言うからには、世の中の文章を書く人全てに当て嵌まらないとダメですよね。
例えば、
・お母さんが子供に置手紙を書く
・恋人や片思いの相手に送るLINEのメッセージを書く
・取引先に送るビジネスメールを書く
なんかも書くという行動をとるわけじゃないですか。
これらの行動と、先ほどの、
・SNSやブログに載せる文章を書く
・店内に置くPOPの文章を書く
・お客様へ送るLINEのメッセージを書く
という行動の全てに共通するような理由が「書くことの本質」になります。
当たり前ですが、お母さんが子供に「夕飯はオムライスを作っておいたから、温めて食べてね」という置手紙を書く理由は「お店の売り上げを上げたいから」ではないですよね。
じゃあなぜお母さんは子供に置手紙を書くんだろうというのを突き詰めて考えてみてください。
「人がなぜ書くのか?」を突き詰めて考えていくと、1つに答えに辿り着くと思います。
世の中の人たちのほとんどが、書くことが苦手だと思いながらも毎日何かしら書いているのは、読んだ相手に「何かしらの行動をしてほしいから」だと思います。
先ほどの例で言うと、
・SNSやブログに載せる文章
→お店に来店してほしい
・店内のPOP
→店販商品を購入してほしい
・お客様へ送るLINEのメッセージを書く
→時間通りに来てほしい、リピートしてほしい
・お母さんが子供に書く置手紙
→置手紙に書いたことを実行してほしい
・恋人や片思いの相手に送るLINEのメッセージ
→内容に共感して返信や電話などのレスポンスが欲しい
・取引先に送るビジネスネール
→問題ないか確認してもらい返事が欲しい
などが、相手に取ってほしい行動になると思います。
お店のアカウントの場合、この「相手に行動させる」のを理解していれば、何を書いてはダメなのかというのは簡単にわかると思います。
例えば、
・子供や家族の話
・何かを食べたという話
・自分が所属している協会やコンサルタントの話
なんかを書いても、読んだ人が来店したいと思わないことくらいはわかりますよね。
知らない人のプライベートなんて一切興味が無いですし、自分が悩んでいること以外の情報も興味が無いですからね。
これらの話を書かなくなる(すでに書いてしまっている人は全部消す)だけでも、その媒体からの集客率は格段に上がります。
お店の人たちが書く文章を見ていると、一生懸命説明して相手の考え方を変えようとしている人が多い気がします。
最新のマシンや技法の凄さを語りはじめてしまう美容サロンの人や、「東洋医学的には…」とか語りだしてしまう治療家はその典型的な例ですよね。
それらの話をすることによって、読み手側の考え方を変えようとしているんだと思いますが、残念ながら変わる人はほとんどいません。
自分事で考えてもらえればわかりますが、何十年間で培ってきた考え方や理念が、昨日今日出会った人が書いた数千文字程度の文章で変わるわけないですよね。
にもかかわらず、ほとんどの人は相手の考え方を変えようと必死なので、集客に苦しむんです。
読み手側の考え方を変えるのは難しいんですけど、行動を変えるのはそんなに難しい話ではありません。
行動というのは、感情がまず先に働いて、あとから合理化されていくものなので、感情の動かし方さえ知っていれば、行動させるのは難しいことはでないんです。
読み手の感情を動かす方法は色々あるので追々公開していきますが、この記事では、
・僕らが書く理由は行動してほしいから
・読み手を行動させるには感情に訴えかければいい
という2点をちゃんと理解してほしいなと思います。
この2つは文章の力で集客するうえで、基本中の基本になる考え方ですから。