俳句甲子園でいいな〜〜ってなった句@22回,24回
[謝罪]
本文での引用にて作者さまの名前の誤りと句の誤りがありました。大変申し訳ございませんでした。以後気をつけて参ります。
(誤) → (正)
・南幸祐→南幸佑
・この町を→この町の(24回伊藤栞奈作)
0.注意
これは坂口がなんとなくいいな〜〜と思った句をただ羅列していくだけの記事です。
もしこの記事内で好きな句があれば、Twitterあるいはここのコメント欄に書いていただけると坂口はうれしいです。
その句の作者にとどけばもっとうれしいです。
1.なぜこれを書いたのか
(授業中)暇だったので俳甲のアーカイブを見ていたら好きな句が沢山あったので垂れ流していたのですが、数が多くなってきたので一旦まとめようとなったから。あとこれからの句作の刺激になればと思い、勝手に。
アーカイブがある限りやっていきます。
2.俳句甲子園22回,24回
【24回】
白菊を船より放る夜明けかな/川田美紀
この町のこの定食屋菊の花/伊藤栞奈
白菊や湖遥かまで凪ぎわたり/南幸佑
黒板に明日の行程いわし雲/谷田部慶
鰯雲その始まりのなかりけり/田村龍太郎
駅は灯を少し絞れる夜食かな/佐伯直樹
この街は汽水の匂い夜食とる/根木波暉
【23回】
(省略、大変申し訳ございません)
【22回】
月涼しピアノは翅を展げをり/原田駿
日曜は海に繋がる冷蔵庫/田外美緒
卵みなつくりものめく冷蔵庫/横井来季
夏の月椅子に一泊分の薪/坂田治哉
月涼し献花がそのままの象舎/籏浩平
炉心なお熔け落ちたまま夏の月/篠木翔
夏の月鉄骨足場城に見ゆ/小村萌々香
嘴に毛虫淫靡に咥えられ/小村萌々香
グランドへ深く一礼夏の月/堀畑直希
夏の月自傷のごとく光りけり/渡部瑠々奈
逆さまに吊らるる牛や冷蔵庫/須藤光
一面はテロを伝えて毛虫焼く/岩井未緒
地下水は化石の匂い夏の月/佐藤知春
夏の月桂馬の軽く進みけり/石川功也
からっぽの冷蔵庫は旅の予感/網谷菜桜
さういえば月の涼しき大会後/南條楽
搾乳のバケツの匂ふ夏の月/武田歩
広告は海に疲れて夏の月/関口玲
冷蔵庫暗き棺が立っている/小川一磨
毛虫焼きあぐらいらだたしき結晶/大城秀太
毛虫より毛虫の出づるごとく糞/小川一磨
夏の月ジュゴンは岸を離れたる/加須屋美菜
サルビアや収容所より手紙来て/杉江玲
晴れきつてサルビアいづこより枯るる/塩崎達也
サルビアや気球のそれぞれに焔/難波朔也
祖父にまたサルビアの名を教えけり/徳丸琴乃
嵩上げの街をサルビア灯りけり/中山寛太
泣き止めばいつもの葡萄ではないか/洛南高校
葡萄捥ぐ雲に湾あり岬あり/名古屋高校
虫籠の置き捨てられて城の森/成山淳哉
虫籠にビー玉と宝石と脚/磯部美咲
虫籠を抱へ少女は死を知らず/高木里緒
朝霧に鳥の心の聞こえけり/床次翔太
朝霧や牛の目の黒広がりて/若井未緒
朝霧も吸って吐くラジオ体操/西野結子
玉葱を刻む秒針追い越して/野城知里
泣く姉や玉葱のせいだけなのか/小枝杏子
生くること難し玉葱吊るしたる/徳丸琴乃
玉葱やはやぶさついに燃え尽きぬ/須藤光
土だけの虫籠一つある日陰/奥山凛
電柱に砂の手触り霧深し/横井来季
朝霧や蛇口捻れば蛇に似て/塩崎達也
玉葱の皮は小舟となりにけり/北端いずみ
展翅して揚羽の影の新しき/塩崎達也
新涼や内陸国の雲に波/須藤光
恋人も金魚も新しき夜だ/横井来季
引用元
俳句甲子園の歴史 https://haikukoushien.com/4996