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【イベントレポート】9/28(土)開催:好きが交わる未来の広場へ——ながるるMeetup ゲスト:HELLO GARDEN代表 西山芽衣さん
「坂川ながるるプロジェクト」の舞台となる春雨橋親水広場をどう活用していこう?ということで、ゲストをお招きしてみたり、みんなで集まって話してみるシリーズ「ながるるMeetup」を9/28(土)に開催しました。
記念すべき第1回目は、千葉県西千葉で「HELLO GARDEN」の企画・立ち上げ・運営を行っているクリエイティブディレクターの西山芽衣さん(以下、西山さん)をお招きしました。「自分の好きでまちに関わろう」をテーマに、「HELLO GARDEN」の事例を元に、みんなで試せる広場の活かし方についてお話しいただきました。
当日は、地域や建物の歴史紹介と共に松戸駅近辺を歩くまちあるきツアーと、西山さんにお話を伺い自分に当てはめてみるトーク&ワークショップ(懇親会付き!)の2部構成で実施しました。当日の様子をレポートします。
※イベント詳細、また西山さんのご紹介はイベントページをご覧ください。
松戸の街の歴史と今の流れを読む(第1部:まちあるきツアー)
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春雨橋親水広場は毎年夏に行われる献灯まつりの会場でもあり、古くは旧松戸町役場があった場所でもあるそう。そして横を流れる坂川は、過去には「日本で1番汚い川」と不名誉な噂が流れる川でしたが、地元の人の頑張りにより令和5年度「かわまち大賞」に選定されたそうです。この地元の人の功績に、参加者の間からは感嘆の声が上がりました。
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春雨橋親水広場をあとにし、松戸のアートの始まりとも言える「古民家スタジオ 旧・原田米店」跡地(※1)や複数の業態を経営される「関宿屋」さん、現在11代目を数える「山田屋の家庭用品」さん、空きビルを活用して新たに生まれ変わった「buildingC」や「PARADISE AIR(パラダイスエア)」などなど、場所を前にしながら、時には建物の中に入り、歴史や現在の活用方法についてご説明しました。
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※1 「古民家スタジオ 旧・原田米店」跡地
…400坪近い敷地に大小5つの古民家が並んでいました。道向かいに移転した「おこめと笑顔の店 ハラダ」さんから敷地全体をお借りしてMAD Cityが運営し、多くのアーティストや店舗が入居していましたが、2023年夏に解体の道を進みました。
一人ひとりの「創造性」がまちをつくる(第2部前半:トーク)
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今回のトークはゲストの西山さんに、広場を活用するクリエイティブディレクターの経験から、広場の活用方法や地域コミュニティとの関わり方について、お話し頂きました。
イベントの実施や地域住民との協力体制の構築、そして行政との連携など、当時直面された壁についてなども織り交ぜながら、HELLO GARDENの具体的な取り組みをご紹介していただきました。
トーク会場は、立ち見のお客様もいらっしゃるほどの超満員で開催となりました。
「好き」が形になる みんなに開かれた「公共の場」
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HELLO GARDENは、建物がない屋外の広場。誰でも自由に使うことができて、マーケットやライブ、演劇の公演、ワークショップ、持ち寄りピクニック、菜園活動、古本市などなど、さまざまなイベントや活動が行われています。
どんな機能を持っている場所かというと、「いる」ことが許される場所だと西山さんは話します。もっと詳しくいうと「誰が何をしてもOKで、誰に対しても提供されている場所」なんだそう。
週の後半にはKIOSK(屋台の販売店)が登場し、敷地内での飲酒もOKで、なんと火おこしまでOK。
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他に見える風景としては、
・家のようにくつろいでいる地域のおじいちゃんやおばあちゃん
・放課後に集まって遊んだりお掃除のお手伝いをしたりする子どもたち
・タロット占いをする方
・電源を貸し出しているためワークスペースとして利用している方
・バイトのまかないケーキを持ち込んでおやつタイムをするグループ
などなど
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驚いたのは、多くのイベントの主催が利用している方々の持ち込み企画。一人ひとりのやりたいが、日々行われています。もちろん誰もが1人で始められるわけではないため、相談を受けた運営陣が受け皿となるイベント「HELLO MARKET」を作り、同じ悩みや目標を持った方々が出店できるような場を設ける事も。
オープンな場所として、見えてしまっているからこそ、そこにあるものや場所、起きていることが新たなきっかけや影響を与えたり、新たな価値観との出会いになる。
「これからの未来の公共の場はこうあったら良いのでは、をみんなで見つけていくことを大切にしているプロジェクト」だと西山さんはそう話します。
一人ひとりの小さな物語がまちの大きな物語へ
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運営や活動には地域住民の方々も積極的に関わってくれています。普段の掃除に始まり、イベントの設営や準備、イベント時の託児所開設、使えそうな資材や材料の提供など、さまざまな形で協力してくれているんだとか。
たくさんのイベントを重ね地域の理解が得られたことで、民間企業の利用にはハードルがあったHELLO GARDENに隣接する公園も自治会の協力を得て利用できるようになり、さらに隣の企業私有地の空き地も広場として利用させてもらえるようになりました。
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その後、なんと行政から公園のマネジメントを、との声がかかります。自治会を通さずとも公園を利用できるようパークマネジメント実行員会(4団体合同)が管理を受託し、今まで難しかった個人や民間利用の代理申請ができるような仕組みを作ることができました。小さな広場から始まったプロジェクトが、公共の公園の在り方を変え、利用の間口を広げることができたのです。
『もちろん全てが最初から順調に進み、今の風景が出来上がった訳ではありません。
まっさらな草が生えまくりだった空き地から、たくさんの人の手や力をもらい、こうなったらいいねというアイデアを加え続けながら、その過程やその時の刹那的な状況をみんなで共有し、この10年アップデートをし続けています。
プロじゃなくても知識がなくても、みんなの手で作り出せる景色がある、そう思っています。』
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「クリエイティブな仲間」がまちをつくる
西山さんは、HELLO GARDENを運営する根底にある思いについて、こう話してくれました。
『私は、まちや社会そのものは私たちの暮らしや行動、考え方の集合体でできていると考えています。
それには「創造性」が必要で、私はそれを身の回りにあることに「いいな」と感じたり、逆に違和感を覚えたりというふうに、感性を働かせ、さまざまな物事に関心を向けて自分のやり方で関わること、そして日常を豊かにしようと工夫を凝らし、今日より明日へ、より良くなる未来へ向けて自分なりのアクションを起こすこと。そう定義づけています。
そしてこの「創造性」は全ての人の中に眠っているもので、特別なものではないと考えています。
これは一人ひとりが自分なりのやり方で行動を起こしていける方法でもあります。「創造性」を持って社会の中で暮らしていけるかによって、自分が健やかに街で暮らしていけるか、また社会をより良い未来へ進めていけるかどうか、が変わってくると思います。むしろそこからしか何もスタートはしないのではないかと思っています。
自分の持つ創造性をまちの人が解放して、暮らしを楽しくするためのものやことを作っていく、クリエイティブな仲間が増えたら、という思いで続けています。』
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最後に会場の方々に向けてメッセージをもらいました。
『今日をきっかけに、自分の暮らしが健やかになるために、誰と、どんなことを、どんな場所でできるか、自分なりの「創造性」をもった、まちへの新たな視点や関わり方について考えてもらえたら嬉しいです。』
あなたはどのタイプ?自分の「好き」を振り返る(第2部後半:ワークショップ+交流会)
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後半は、自分の好きがまちとどんな繋がり方ができるか、何ができるのかを考えてみようというワークショップからスタート。
西山さんは、HELLO GARDENを参考に、広場に集う人たちを6つのタイプに分類。
参加者のみなさんがどのタイプに当てはまりそうかを会場に問いかけます。
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次いで「自分」を中心に、連想する「好き」や「得意」「影響を受けたこと」などのキーワードを書き出し、繋いでみるというマインドマップを作成しました。
参加者さん同士がマップを見せ合うことで、自分では気づかなかった繋がりや強みに気づくことができたり、何かを始めるきっかけや人を今日見つけることができるかもしれない、そう西山さんは話します。
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参加者のみなさんは思い思いの場所で、自分の「好き」を考えマインドマップを作成していきます。意外な共通項が見つかったり楽しく気づきも多い作業になりました。
そして記入時間を経て、交流会が開始。
マップを片手に、記入した内容について参加者さん同士で話したり、西山さんへの質問をしたり。こうした普段松戸ではお会いできないゲストと一緒にアイデアを考えれるのも嬉しい時間です。
こうしてプログラム終了後も温かな時間が流れ、緩やかに幕を閉じました。
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