「星の子」
2022年7月某日
「星の子」
監督:大森立嗣
両親がカルト宗教にハマった娘。
カルト二世。の話題きっかけで。
原作を読まないと、この映画だけでこのテーマはちょっと物足りないのかな〜っと思った、
けど、これの原作を読んでみる気力は今ないかな…😇
現実に、
身近な人に似たような飲み物をゴリ押しされてた経験があるので
「特別な水」に対する両親の価値観、言葉がデジャヴ過ぎて笑えなかった。
ほぼほぼ、私もこの耳で聞いたセリフだ。
逆に、団体や教義(?)が違ってもみんな同じことを言う
っていう、信じる人の心理と操る側の恐ろしさを感じる。
この映画もこうなるに至った動機から始まるのは納得。
人が最も弱っている時につけ込むところが悪だし、
弱った時の人は、賢かろうが愚かだろうが脆い。
永瀬正敏ですら逃れられなかったという衝撃。(←違うw 役だよ)
私の知人はそれで人を遠ざけてしまったせいか、
最近はたまに会っても勧めてこないが信じてはいる様子。
言っても無駄でもはや触れられないが
非科学的でイラつく。
何千万円も取られてはいない様なのが不幸中の幸い。
(取られてたりして…)
芦田愛菜、「子役」を脱した最近の彼女のクレバーな感じ、好きだなぁ。
メタモルフォーゼの縁側は評判通り温かな良い映画だったと思うけど
今の私は温かな映画を欲していないみたいだったと気付いた。
どちらの芦田愛菜も、
オタクらしい&カルトっぽい眼差し、
目の奥がブラックホールみたいな笑
過集中していそうな眼差しが上手い。
この作品でも、
真面目で「普通」で何事も逸脱しない感じの、どこにでもいそうな少女
っていう雰囲気がよく出てる。
(実はカルト二世っていう背景の二面性)
あと、カルトの表現。
なんにでもあのロゴが入っている暮らし(これもデジャブ)
側から見て「異常」という状態をあの白い布で表現したアイデアというかユーモアと言っていいのか、
失笑。そして異常性のリアル。
(ある年代以降の人は元アイドルの合同結婚式の映像を
地上波のワイドショーで見ていたけど、
若い人がみたらフェイク映像だと思いそうだな。
世界は広いようで狭く、
他人事と思っていたら実は自分の生活を支配していたという現実)
映画には色んな他者が出てくるけど、
ちょっとそれぞれの他者達の対応の仕方が現実っぽさより極端(?)な感じがして、
ラストに向けてはモヤっとした作品、
という印象で終わったけど。
カルトとカルト二世についての入門としては貴重なのかも。
余談ですが黒木華と高良健吾をもっと観たかったんですけど〜😇
それは他の映画で堪能します。
姉役の蒔田彩珠は、天才だなぁ。
姉の挙動はとてもリアリティがあって切実な軸になっていた。
彼女は何を演じても引き込まれちゃう。
大森立嗣って麿赤兒の息子さんだったのか!
日日是好日は大好き。
お茶習いたくなったけど未だ始めていないが😇