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「誰かの花」の台本と。

2022年12月某日、日曜の朝。

昨日の興奮冷めやらず…。

「誰かの花」の台本。
あとジャック&ベティ前身の名画座のポストカードも頂けて嬉しい☺︎
(前に停まってる車が好みすぎる!)
(猫のしっぽ入り☺️)

サインを貰うのとか初めてで、
私ペンを持って来てないけど貰えるかな?とか、今って話しかけていいのかなとかドキドキしているうちに終了でした笑

映画の台本を読んだのは初めてです。
昔山田太一とかにハマったときはドラマの脚本は小説みたいに読んでたけど、
山田太一は有名な「一字一句変えるな」という先生だそうで、確かにあ、とかえ、とか言葉にならない音までが文字になっていてドラマでもそのままなの驚きだった。

この映画の台本は、結構、変化している部分があって、興味深かった!
アドリブだとかこっちの方が効果的だとか相談してとか色々あるんだろうなと妄想してワクワクする。

中でも主演のカトウシンスケさんが「電話」するシーンの変化が凄かった!
アドリブなのか…監督と相談してなのか…とにかく全然尺が違う…😨
その衝撃に頭がいっぱいになって寝た気がしない。

カトウシンスケ演じる「孝秋」は、
「ぬぼー」としているし、こういう日本人男子いるよね、無言で気配消して全てをやり過ごそうとするタイプでしょ、
と思いきや、結構喋るし(職場でもw)、人見知りの引きこもりみたいな感じではなくて、他人と社会的な繋がりを持ち軽めの関係を作る声かけもライトにこなす。

親とも結構喋る男子。「弟」らしい子供っぽい態度で母親と会話する。
家族の中でずっと繰り返して来た「完璧な焼き具合」っていう楽しいワード。

で、痛いところを刺してくる長谷川には裏の顔をアッサリ晒してしまうあたりの根本的な人懐こさ。
一歩違えば恋愛できたかもしれないのに、老夫婦ぐらいにダメ人間を晒してしまう。
彼がある意味での本気を出したのは、ヒーローみたいに世界平和や大義のためではなくて小さな単位、ただ自分の親の最後を守りたいだけ。
でも誰にとってもそれは譲れない。
(私もコロナ禍に「世界中の人が罹っても母は罹ってくれるなよ」と思った)

電話の会話の中で確実に孝秋はこの一家の中の可愛い弟で、
ただずっと交わしていた「からかい合う」様なやり取りで終わる、
その会話の終わり方が凄すぎて…あの口調が脳内でぐるぐる…😨

役者さんてオバケだ。

ちょうど夜にテレビを観ていたら #北村有起哉 が出ていて( #終末の探偵 面白そう!)
役を演じ終えてしまった時の別れの寂しさという話をしていた。

誰かの人生を次々演じてく人生、豊かそうで疲弊しそうにも思うけど、疲弊してこそ豊かな人生なのかな。

子役の #太田琉星 君の、人の話を聞く時などの目が凄い。私もあんな小学生に見つめられたら後ろめたさにたじろぐと思う。
子供の頃から沢山の役を演じていく人生って濃いなぁ。人より余計に成長していそうなの無理がない。
これからも楽しみ。大切にされてほしい。
彼は色んな登場人物目線でこの映画を観たというけど、私はまだ殆ど孝秋と長谷川目線で頭がいっぱい。もっと何度も観る機会があります様に。

一晩寝ても落ち着かないのでまた長文書いてみた💦

超絶お勧めの映画です。

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