「2046」
2022年10月某日鑑賞
「2046」
監督:ウォン・カーウァイ
2004 香港🇭🇰
#wkw4k に通い、
5作を製作された年の順番に鑑賞、
でも最後に観た2046をいきなり書いちゃう。
他のはコツコツ書きます。
過去に観た(といってもビデオ流し見)のは恋する惑星だけだったので、
ウォンカーウァイが何たるや未知の世界に潜入。
途中で挫折するかと思いきや、
天使の涙で気付けば涙し(どこで泣いたのだったか!)
ブエノスアイレス後には(制覇したい)と鼻息を荒くし、
花様年華が終わってもずっと座っていたくてモタモタした。
しかし2046の退屈なことと言ったら。
チャン・ツィイーという幼き大陸の華と、
木村拓哉という若き列島の星、
日本語も、曖昧にしか認識できないけど広東語じゃない中国語も聞こえる世界
2004年の王家衛を取り巻く環境に思う所多し。
2004年の王家衛が
言葉を託せる登場人物はもはやトニーレオンだけなのかも。
あと、カリーナ・ラウの懐かしい眼差しかな
(前の晩に #欲望の翼 を観たのです…)
トニーレオン演じるチャウが
生きる為、金の為に書き殴る小説は、
近所の登場人物をただ出鱈目に総出演させる寄せ集め、
筋書きなどどうでもよいからとにかく書いて売る。
ペンの尊厳を売ってしまった。
花様年華で見せた慎みも売ってしまって、
酒や女で遊ぶ、だらしない笑顔をするイケおじなう。
誰にも言えないことを吐けるその穴はどこにあるのか。
2046に行けばある?
時は経って現実の今、
1997から50年間ていう約束がたやすく破られ、
「2046」の鍵をどうしてくれよう、
そう思って王家衛は自ら今リマスターしたのかな。
チャンツィイー演じるリンが
「どうして昔のようになれないの?」
と聞く。
彼はもう振り返れない。
だって振り返っても懐かしい彼女もアンドロイドになっちゃったし。
集大成と言われても、
大人の事情と、お金の匂い、はぎ合わせ。
5作の中で一番つまらない映画が、
一番悲しく、深い痛みのある後味でした。
キムタクの台詞に太宰治の斜陽の一節があったそうだけど、
読んだの昔すぎて全く気付きませんでした。
キムタクはねぇ、
2019のまさに香港が騒然とした頃にネット番組で、
東京で学んでいる若い一般人が「香港から来ました」と言ったのに反応して、
「あ!そうなの!僕、ジャッキー・チェンに会ったことあるよ♩」
と言っていたんです。
喜ばせようとしたんですね。
悲しいかな代表的日本人である。
2046に出ていながら、残念。
こんなところで告げ口しちゃったよ☺︎
ファンの人ごめん🙏
キムタクさんのハッシュタグはやめとこう😇
#2046
#ウォンカーウァイ#王家衛#wkw4k
#トニーレオン#フェイウォン#コンリー#チャンツィイー
#カリーナラウ#香港#映画#Movie#映画記録
レスリーチャンが亡くなったの2003だったんですね、
作ってる人も出てる人も、観る人も、
みんなこの頃辛かっただろうなと、
傷付き自堕落なチャウの姿と重ねつつ、追記。