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「パンケーキを毒見する」
2022年9月某日
「パンケーキを毒見する」
監督:内山雄人
公開当時、凄く観たかったのだけど、
闘病中の家族と人生の最終ステージにいた母を抱えていて、
生活に必要なこと以外何も行動しない日々でした。
この時期、多くの人がそうだった様に、
政権の判断が自分や家族の命にダイレクトに直結するのを日々実感した期間でした。
施設にも病院にも面会出来ず、
親の死に目にどころか、死ぬまでいつまででも会えない、と知りながら暮らす横目で、
すっかり人気者の貴方は、
こんばんは、ガースーですと嬉しそうだったよね。
後日、余ったアベノマスクを欲しい人が沢山いるという話に、
楽しそうに笑っていた安倍晋三氏を
恋人の様に慕って、
同じ空気を吸いたいと言った、
そんな貴方は、
バタバタ倒れていく羊達には自助を説いた人だった。
人間の幅が広いね。
貴方が官房長官だったとき、
毎日新聞の #望月衣塑子 記者とのやりとりで、背筋が凍る様な冷徹な姿を見せたのは、
その親友を守るためだったんだね、
情が深いね。
そういう私は安倍氏については、
「美しい国」と聞いた瞬間の違和感から長い年月、
様々な出来事の度に想いを募らせて来たので、
こんな形で死んで欲しくなかった。
悔しいの一言に尽きる。
国葬を行う日本の様子は私の心身に悪影響を及ぼしました。
辛い一日で、
昨日も余韻で最悪の体調でした。
罪人には、罪を償ってほしかったんですよ。
同じ重さの命を持った、彼が見捨てて来た人達のために。
あっ、
感想じゃなくて愚痴を書いちゃいました。
パンケーキを毒味する。
個人的には、
2015年にシリアで殺害されたジャーナリスト #後藤健二 さんの事件、
あの時に私の中で日本政府への思いが完全に地に落ちました。
そして決して慌てず怒らず、考えない日本国民という病いにも絶望感を覚えました。
あの時の政府の姿を、私は忘れられません。
「昔の自民党は違った」とよく聞くけど、
先日の「国賊」発言の #村上誠一郎 氏が登場していて、
涙を流さんばかりに語った内容も印象的でした。
そして、
まるで「大本営発表」と揶揄される今の報道。
映画の中で、戦時中の大本営発表についての説明もありました。
「情報部」の合理的なデータを、
情緒的な判断で「作戦部」が押し切り、
日本国民に情報として流されるウソ。
情緒的。
やっぱり戦時下ような今。
若者は「批判」を「悪口」と同義語に感じているって本当?
私の知る中高年も似たようなものだけどな…🤔
皮肉をこめた笑えるコメディー映画。
次第に笑うのもしんどくなるけど。
後半の羊と飼い主のアニメーションは、
我が身の愚かさを突きつけられるようで本当笑えないけど、
とても分かりやすくて秀逸だった。
怒ることはない羊
すぐに忘れる羊
たしかに、この人が政権を取っていた時代の怒りも、
その前の人の怒りも、
時と共に忘れようとすれば簡単。
忘却力には自信がある私ですし。
でも忘れない。
誰だって、針で刺されたら飛び上がるものだ。
人の体は槍で突いても何も感じないとしても。
最後の方に、
ある若い女性が言った言葉
「落ちるところまで落ちたから、
逆にチャンスかもしれない」
この言葉の後にまた今、さらに落ちるところまで落ちてるのだけど、
逆にチャンスかもしれない。
と思います!
と強く言いたい!泣
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