【独学】仏検3級に必要な勉強時間は?3ヶ月で合格した勉強法
フランス語検定3級(以下:仏検3級)は、中級へ上がるための初級フランス語の総仕上げです。
フランス語を学びたい人なら、チャレンジしてみて決して損はありません。
でも仕事や家事・育児などで忙しくしている人にとって、必要な勉強時間が取れるかどうかが不安なところ。
そこでこの記事では、
このような疑問にお答えしていきます。
ちなみに私は、全くのゼロから独学で勉強し、3ヶ月で仏検3級に合格しました!
フルタイムで働いて時間がなかったので、語学学校にも通っていません。
それでも、やり方次第で合格は可能でした。
効率よく勉強して、仏検3級に一発合格しましょう!
仏検3級合格に必要な勉強時間
仏検の公式サイトでは、仏検3級の標準勉強時間を「200時間以上」と案内しています。
大学の第一外国語でフランス語を専攻している大学生なら、1年間分に相当する勉強量です。
(出典:公益財団法人フランス語教育振興協会)
ただし、これはあくまでも目安に過ぎません。
独学なら自分のペースで学習を進められるので、3ヶ月ほどあれば十分合格できます。
仏検3級の試験内容
仏検3級は、「60分の筆記試験」と「約15分の聞き取り試験」で構成されます。
基本的な初級文法を理解していることが前提で、以下が出題範囲です。
直接法
命令形
条件法現在
接続法現在
出題内容は以下の通り。
■筆記試験
大問1→語彙に関する問題(記述式)
大問2→動詞の活用(記述式)
大問3→代名詞に関する問題(マーク式)
大問4→前置詞に関する問題(マーク式)
大問5→文章の並べ替え(マーク式)
大問6→対話文完成(マーク式)
大問7→空欄の語彙選択(マーク式)
大問8→長文読解(マーク式)
大問9→会話文完成(マーク式)
■リスニング
大問1→空欄の書き取り問題(記述式)
大問2→短文の聞き取り問題(マーク式)
大問3→会話文の聞き取り問題(マーク式)
一部、記述式問題があるものの、ほとんどがマーク式なので、スペルミスに怯える心配はそこまでありません。
2021年度春季の合格基準点は60点なので、6割り超えを目指して勉強していきましょう。
(出典:公益財団法人フランス語教育振興協会)
効率のよい勉強の進め方
ここでは、私が仏検3級に合格した時の、実際の勉強の進め方を紹介します。
試験対策に必要な本を用意する
仏検3級の勉強をするために、まず以下の本を用意しましょう。
仏和辞典
文法書(音声付き)
問題集
(好みで)単語帳
基本的に、文法書と問題集はそれぞれ1冊ずつあれば十分です。
あれこれいろんな本に手を出すと、最後まで問題を解く時間がなくなる上に、経済的ではありません。
そもそも、働いていたり育児をしていたりしていると、いくつもの書籍に手を付ける時間がないはず。
本屋さんで色々と見比べて、「コレ!」と決めた使いやすそうなものをやり込みましょう。
同じ内容を複数回繰り返す方が、効率よく記憶を定着させられますよ。
単語帳は眺めていると眠たくなるので、私は使いませんでした。
知らない単語が出てくるたびに辞書を引いていると時間がかかり、一見効率が悪く感じられます。
ですが、辞書を引くことでそのとき出会った単語の存在が印象的になるため、私にとっては単語帳で勉強するよりも記憶が残りやすかったです。
もちろん、単語帳で一度に語彙をインプットすれば、辞書を引く手間が省けて時短に繋がります。
単語帳を見るのが特に苦痛でなければ、文法の勉強と並行して単語帳で語彙を覚えていくとよいでしょう。
はじめの1ヶ月で文法書を通読する
はじめに、最初の1ヶ月で文法書を通読しましょう。
全てを頭に入れようとするのではなく、フランス語のルールがざっくりと理解できればOKです。
細かい内容は、のちのち仏検の問題集を解くうちに自然と身についていきます。
ただ、発音は必ず最初に手をつけるようにしてください。
フランス語の音が分からないと、リスニング問題を解くことができません。
また、単語の音が曖昧なまま勉強を進めてしまうと、覚えも悪くなってしまいます。
はじめのうちは、文法書の音声をよく聞きながら、音の通りにモノマネをするようにしましょう。
過去問を解いてみる
仏検の問題集に取り組む前に、まずは過去問を解きます。
ここでは、出題の流れや時間配分を知ることが目的なので、まったく問題が解けなくても問題ありません。
仏検の2週間前になったら、ぜひもう一度同じ過去問を解いてみてください。
自分の成長具合が可視化できる上に、いまいち理解できていない弱点を把握することができます。
残りの2ヶ月で問題集を解く:ポイント3つ
過去問を解いたら、どんどん問題集に着手していきましょう!
問題集を解くときのコツは以下の3つです。
間違えた問題の横に×印を入れる
問題の例文は、全て書き写しながら進める
音読も同時並行してリスニング対策する
間違えた箇所には、分かりやすく×印などのチェックを入れておきましょう。
2回目以降は間違えたところだけ取り組むことができるので、効率よく勉強が進められます。
問題を解く際は、かっこ内の正解だけを書くのではなく、例文をすべて書くようにします。
その理由は、フランス語のスペルと文法の構造を身につけるためです。
さらに、音読も一緒に行うことでフランス語を耳からも覚えることができて一石二鳥!
リスニング対策にもなるので、ぜひ実践してください。
私が実際に使用した問題集はこちらです。
勉強時間の作り方
ここからは、私が実践した勉強時間の作り方を3つご紹介します。
自分の生活に応用できそうなことがあれば、ぜひ実践してみてください。
通勤時間・家事の時間を利用して「ながら勉強」
「勉強するためのスキマ時間すらないよ〜」という人は、何かと並行してやる「ながら勉強」をしましょう!
日常生活の中で勉強と同時進行できる事柄に、
通勤時間
皿洗い・洗濯・掃除機などの家事
ドライヤー・歯磨きなどの時間
などが挙げられます。
電車やバス通勤をしていて席に座れる人は、通勤時間をそのまま勉強にあてられます。
家事をしていて両手がふさがっているのであれば、イヤホンを挿して耳から勉強しましょう。
聞こえてくる音をぶつぶつモノマネすると、例文が頭に残りやすくなります。
ドライヤーや歯磨きなど、身だしなみを整える時間も立派な勉強時間です。
「覚えたいことを書いたメモ」や「問題集のコピー」を壁に貼って、眺めるだけでも少しずつ前進できます。
勉強のハードルを下げる
勉強のハードルを下げることで、勉強に対する抵抗感が弱くなり、すっと行動に移せるようになります。
5分だけやる
1ページだけ音読してみる
勉強机にとりあえず座ってみる
これらのように、「疲れていてもこれならやれるかも」と思えるくらいの勉強量がおすすめです。
人間は不思議なもので、どんなにやりたくなくても、いざやり始めるとエンジンがかかるもの。
実際私も、「少しだけやるつもりだったのに、始めた勢いで勉強が捗ってしまった」という経験が何度もあります。
続けているうちに、「少しの空き時間を勉強に使おう」と思えるようになるので、結果的にだらだらとスマホを見る時間も減りました。
自動的に勉強できるようマイルールを作る
「寝る前に10分だけ問題集をやる」「子どもの昼寝中は必ず勉強にあてる」というように、マイルールを決めてしまいます。
最初は面倒だなあと思っていたことも、続けていくうちにルーチン化されて、やらないと逆にソワソワしてくるはずです。
私は、「帰宅後、手を洗ったらすぐ机に座る」というマイルールを採用していました。
まとめ
仏検3級合格のために必要な勉強時間は、200時間と設定されています。
ただ、勉強の進め方次第ではそれよりも短い時間で合格可能です。
仏検3級は独学でも十分チャレンジできます。
まずは文法書と問題集を買って、できるところから始めてみましょう!