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ミュージシャンとして稼ぐということ。
記事をご覧いただきありがとうございます!
自己紹介後の1回目の記事はお金の話し。「金のために音楽やってるわけじゃねぇ!」という気持ちはあります。僕がベース教室をやっているのも、ベースの楽しさを伝えたり、挫折する人を減らしたいから。もっと大きな話しをすると、音楽で自分の街を盛り上げたいから。その気持ちは本物です。
ですが、実際問題お金がないと生きていけません。大金持ちになりたいわけではありませんが、お金がないと、心に余裕が持てずに荒んできます。気持ちが落ち込みます。音楽活動に注力できなくなります。
お金は大切。今回はミュージシャンとしてお金を稼ぐには?ということについて具体的に書いていきたいと思います。
「稼ぐ」の定義について。
お金の価値観は様々。ここでは、「アルバイトなどをしなくても生活できている」状態をミュージシャンとして稼いでいると定義します。
金額としては15〜20万とします。一般的には決して高くありませんが、フリーランスのミュージシャンとしてこの額を稼げるかどうか?が1つの目安にはなると思います。実は、これはなかなか簡単ではありません。ちなみに、僕は今まで達成できたことはありません。
1.ライブ演奏で稼ぐ。
次からは具体的な数字を出しながら書いていきます。まずはライブ演奏で稼ぐ。バンドマン、サポートミュージシャン、ジャズミュージシャン。ジャンルや形は違えど「演奏」することでお金を稼ぎます。
一般的にライブハウスでのライブではチケットノルマ制です。仮にチケットノルマ20枚、チケットが2000円、20枚以上は全額バックとします。この場合、チケット30枚売ったなら2000円×10枚=2万円がバンド側の稼ぎになります。40枚売ったら4万円。
バンドメンバーが4人で均等に4で割る場合、30枚売れば1人5000円、40枚売れば1人1万円となります。
先ほどの「稼ぐ」定義に当てはめてみます。演奏のみで稼ごうと思うと、
・チケット30枚売るライブ×30日
・チケット40枚売るライブ×15日
で月に15万円稼げます。前者の場合は、毎日ライブしないと達成できません。後者の場合も20万円を目指すなら、月20回ライブしないと達成できません。
もちろんグッズやCDの物販があるなら、チケット以外にも稼ぐことができるので上の通りではありません。バンドの人数によってはもちろん1人当たりの収入も変わります。
1回のライブのみでなく、コンスタントに30〜40人集客できるバンドはかなり優秀です。それでもライブのみで稼ごうと思うと大変です。
サポートミュージシャンの場合は、1回のライブで5000円〜1万円くらい。これはサポートするバンドの集客力次第。場合によっては交通費やリハーサルの時にもお金が貰えます。
ジャズミュージシャンの場合は、集客が更に難しいです。ベテランミュージシャンのライブでも、お客さんが10人ということもあります。
ノルマや条件によって異なりますが、ライブ演奏のみで稼ぐためには、15日〜20日くらいはしっかり集客したライブをしないと「稼ぐ」ことはできません。
2.音楽講師として稼ぐ。
音楽講師は個人で教室を運営する場合、楽器店やスタジオ、学校などに雇われる場合の2つがあります。前者は全額、後者は概ね40%くらいが講師の取り分となります。
個人レッスンは集客が大変ですが、値段設定が自分でできますし、資格なしにすぐ始められます。値段は1時間3000〜5000円くらいが相場。僕は4000円です。
僕の場合で考えます。
・月に38時間レッスンで、15万円。
・月に月に50時間レッスンで、20万円。
1人あたり月3回のレッスンが基本とした場合は、
・月に13人で、15万円。
・月に17人で、20万円。
となります。実際は2回だったり、1回の人もいりので単純にはいきません。レッスンで稼ぐことの目標設定は15人くらいが最初の基準と言えます。音楽教室の場合は20〜30人くらいが基準となります。
ギター、ドラムなどに比べてベースは生徒さん集まりにくいと感じます。人口も関係あると思いますが。楽器によって難易度は違います。ベース講師でも集客できている人もいます。
個人の場合はプロであったり、実績がある必要はありません。「あなたに習いたい」と思う人が集まれば「稼ぐ」ことはできます。僕はトータルでは生徒さんは集まりましたが、安定的に15人集めることはできませんでした。
おわりに。
ざっくりではありますが今回はここまで。お金の話しってめちゃくちゃ大事。でも、意外と誰も教えてくれません。僕が通っていた音楽専門学校でも教えてくれませんでした。
現実を知ることは大切です。僕は音楽で稼ぐことを諦めさせようとしているわけでありません。しかし、現実を知った上で選択することは必要です。「こんな大変なら嫌や!」と思う人はやめた方がいいです。就職しても音楽活動をすることはできますし、むしろやり方次第ではその方が賢いです。
僕自身もまだまだ諦めてはいません。方向転換は考えていますが。自分自身も色々と考えたり、現状を見る意味も込めてお金の話しは今後もしていきたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。Twitterもやっていますのでお気軽にフォローしてください。