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コミュニケーション研修のおいしい使い方

『コミュニケーションに自信がない』『コミュニケーションに不安がある』と自覚している人の方が、心のケアに関わるときのケアの質は良くなると思っている派なのですが、

こんな感じでいろんな角度からコミュニケーションについて考える研修を開いています↓↓

研修に参加して、いくら知識や理論を学んでも、実践に使うのは難しいという声をよく聞きます。
僕自身も、いろんな研修に参加して、実際に患者さんや利用者さんに、その知識や理論を当てはめようとして、うまくいかなかったことがよくありました。

なので、今回、改めて研修自体をどのように使うと実践に活かしていきやすいかについて書いていこうと思います。

研修のおいしい使い方は

研修を新しい知識を取り入れる場ではなく振り返りをする場に使うことだと思っています。


正しい知識、最新の理論を学ばなくていいと言っているわけではありません。
僕自身若かりしころ、正しい知識や最新の理論をケアの現場に広げることが大事だ!と鼻息を荒くして、精神看護の教授になって、知識を広げんるんだ!なんてことを思っていたこともあります。

けど、僕は研究より実践が好きだったのです。
教育者になるには、日本では研究が必須で、その夢はすぐに散ってしまいました。
それからは、研究も教育も好きで得意な大学の先生たちが明らかにした知識や理論を、どうやって実践で使えるようにするかを、ずっとやってきました。


何かを学ぶときのコツとして、やっぱり上手い人から教えてもらうことが近道だと思っています。

だから、正しい知識や最新の理論は、大学の先生から教えてもらった方が早く学べると思います。

大学の先生が書いた教科書、本、文献から手に入れることをオススメします。

しかも、今の世の中、新しい知識は、ネットやYoutubeなどからもすぐに得られます。


ということで、心のケアをする上で、正しい知識や最新の理論を学ぶというのは、大事だと思っている派でもあるのですが、

その知識や理論を身に付けても、実践ではうまくいかないということがよく起こると思います。

タイミングなのか、相手の状態なのか、自分の状態なのか、言葉遣いなのか、体調なのか、

知識や理論というより、その実践の場での何かの要因です。


知識や理論をどんな風に使ったか、その状況の振り返りをすることが、知識を得ることより、大切だったりします。知識や理論をどう使うかが大切ということです。

けど、この振り返りは、けっこう大変です。
だって、自分のうまくいかない部分を、しっかり見ないといけないから。
そして、自分のことを客観的に、俯瞰して見ることは、自分では難しいことでもあります。

なので、研修を、振り返りの場に使うことをススメています。

心のどこかで、知識や理論ではなく、何か自分に要因がありそうだと思いながら、

けど、正しい知識や理論なはずだから間違いはないはずだとも思ったりする。

そんな風に、ちょっと気になってはいながら、日々の業務に追われて、しっかり振り返りの時間を持てなかったりします。
後でやらなきゃな、やった方がいいのになと思いながらスルーしていると、やった方がいいことをやらないでいる自分を責めてしまうこともよくあります。

研修という、ある意味で強制的に、やった方がいいと思っていた振り返りを、やってみると、意外とスッキリするんです。


もちろん、振り返ったからって、すぐに成果が出て、どんな難しい患者さんや利用者さんでも完璧に大丈夫!!なんてことはありません(笑)

コミュニケーション技術というのは、少しずつ確実に上達していきます

ついつい、1人だとすぐに結果が欲しくなるし、うまくいかなかいことに耐えられずに諦めそうになることもあります。

だから、そんなときに、一緒にもっとよくしようと思っている仲間がいることが、諦めずに進んでいける大事なポイントになります。

研修では、感情や思考や行動をたくさん振り返るので、自分だけでなく、他の人の振り返りから学ぶこともできるし、

何より、感情や思考を一緒に共有すると、すごく身近に感じたり、仲間と感じることができるのです。(これはけっこう不思議な感覚だと思います。)

実際に、現場で患者さんや利用者さんと関わるときは1人かもしれませんが、もっとよくしたいと思っている仲間がいると思えることは、

実は現場で関わるときの余裕を生むのです。(とても感覚的なものですが、けっこう大事ポイントです笑)


最後に、
コミュニケーションって、患者さんや利用者さんだけとするものではなくて、職場のスタッフともするものでもあります。
仕事だけではなく、家族や友人、いろんな場でもコミュニケーションって使います。

仕事で、コミュニケーションが苦手だなぁって思うことがある人は、他の場でも苦手だなぁって思うことがあるかもしれません。
僕は、めちゃくちゃ思っていたし、現在進行形で思うこともあります。

けど、この振り返りをすることを始めてから、仕事だけでなく、他の場でも少しずつ苦手だと思うことが減ってきました(ないわけではありません。あってもリカバリーが早くなってる感じです)。
そうすると、仕事や人生が楽しくなっていく、好循環になっていく感覚を感じています。
仕事を楽しいと思えると、他のことにも派生していく感じです。

実体験からも、参加者の声からも、コミュニケーションが苦手だなって思うとき、まずは特定の仕事の場(患者さんや利用者さんとのやりとり)での振り返りをしていくことが、他の場でのコミュニケーションが上手くなっていくことにもつながっていくと思っています。


ということで、研修のおいしい使い方について書いてみました。

知識を学ぶ場としての研修がもしかしたら多いかもしれませんが、参加する意識を少しだけ変えて、振り返りの場として使ってみると得られるものが違うかもしれません。
よかったら試してみてください。

今度やる研修については、こちらです。よかったら覗いてみてください👀↓↓


最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまたー

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SAKAMO | 坂本岳之
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