土曜日が好きになる
土曜日が好きだ。というか今週から好きになった。なんでかというと、朝起きたら「MIU404」と「女子グルメバーガー部」が録画されているからだ。テレビの番組表に合わせて生活することが難しいので、録画機能は本当にありがたい。文明、さいこうです。
子供の頃、テレビドラマばかり見ていた。北川悦吏子と野島伸司と、テレ朝の「イグアナの娘」とかをやっていた枠(あの枠大好きだったな。確か月曜の8時くらい)とかばかり見ていた。「ロンバケ」と「ラブジェネ」と「音無可憐さん」が大好きだった。
大人になってテレビドラマに再び熱を上げたのは「カルテット」を見て、そして坂元裕二をさかのぼるようにしてCSで「それでも、生きてゆく」を見てからだ。その後「それでも、生きてゆく」のDVD-BOXの初回特典に脚本がついていたと知り、なぜあの日あの時あの場所でこのドラマに会えなかったのだ、いやテレビをもっていなかったからだ、と自問自答し戻らない時間を悔やんで床をゴロゴロと這い回った(実際に這い回ったのは気持ちの面だけ)。
それからの私は行動が早かった。月刊ドラマを毎月チェックするようになり、ドラマ改編期にはテレビブロスを丁寧に読み、脚本家や演出家などをチェックした。自分がキャストよりもスタッフのクレジットを気にするようになるなんて思わなかった。
で、だ。今期のドラマは満を持しての野木さん(野木亜紀子と書くべきなんだろうけど愛と敬意が先走ってしまうので敬称をつけちゃう)脚本の「MIU404」はやっぱりおもしろい。最高におもしろい。展開もそうだけど、セリフにやっぱり隙がないと思う。隙がない、という言い方が合っているのかわからないけれど、「あれ?この言い方ってこれでいいの?」「まだこの時代にこういうセリフ使うの?」「こんなこと言うキャラクターいる?」と疑問に思う隙がなく、個人的には完璧だ、と震えている。腰痛持ちで座ると腰に意識がいってしまって集中できないので、セリフを聞き逃さないためにいつも立って見ている。家族に目撃されるといつも「座って見ればいいのに…」と引かれるがそれでも立って見ている。この前の第3話は最後に菅田将暉が出てきて「キャストの布陣が最強過ぎる…」とぞわっとした。
「女子グルメバーガー部」は、前クールの「捨ててよ、安達さん。」の延長で録画されていたのをたまたま見たのだけど、タイトルからの想像をはるかに超えてきた。というか、このドラマの肝はただ「可愛い女の子」が「グルメバーガー」を食べるだけではない、ということだと思う。あくまでも、主役は「グルメバーガー」で、それに対して「つくる側」と「食べる側」の両サイドから愛を飛ばしまくったドラマなのだ。と勝手に解釈した。とりあえず、おいしそうなのはもちろんのこと、見終わった後にすごく感動してしまった。グルメバーガー、すごい。
そういうわけで、土曜日は忙しい。でもそれ以上に楽しいのだ。