みんなちがって、みんなみんな
自分が他の人と違うこと、そしてそれがとても厄介だということを思い知らされたのは小学生の時だ。
私は生まれも育ちも同じ土地で、父と母と兄弟と共に暮らし、身体は少し大きい方だったけど、喜怒哀楽も少し激しかったけれど、その他は大した特徴のない子供、のように見えた。
左利きということを除いては。
自宅の近所の幼稚園に通い、そのまま近所の小学校にあがった。幼稚園の頃からきっと左利きだったはずなのだが、それで困った記憶がないのは、おそらく「他者」を意識できるほど自分も周りも心が発達