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当たって砕けて海外文学

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海外文学の積読にひたすら体当たりしてどこまで小さな石ころになれるか試しています。
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#読書

そこには痛みを伴う読書があって

アゴタ・クリストフの『悪童日記』を読んでいる。が、遅々として進まない。この本は数ページずつの小さな章に別れていて、それをできるだけ毎日、何章かずつ読んでいるのだが、できることなら一度にたくさん読み進めたい。のに、それができないのだ。 捗らない、という話は前にもしたことがあるので「またか」という感じだが、今回は理由が違う。その理由は、外国文学云々ではなく、タイトルにも入れた通り、この本の抱える「痛み」のためだ。 本書を読んだことのある人ならよくわかると思うが、時代と環境によ

そうかこれが世界文学か

まるで詩のようだ、と思った。読んでいるとフワフワとした気持ちになって、少しずつ言葉に絡め取られていく。そんな感じだ。 イーユン・リー『夢から夢へ』(「GRANTA JAPAN with 早稲田文学 03」所収、早川書房、2016年) 前回で予告したとおり読んでみた。が、いわゆる「文学的」な感が強く一読では掴みきれない作品であった。なので、同じ作者の短編集『千年の祈り』の訳者あとがきを読んでみる。外国文学の訳者あとがきや解説は、作者の略歴などをきちんと書いてくれていることが

『スタンド・バイ・ミー』が進まない

ある程度予想はしていたが、予想通り過ぎてがっかりだ。まあ人間というのはそう変われないのだから仕方がない。 外国の小説を読むぞ、こんにちは海外文学、さようなら積読と言って表向きは意気揚々と始めてみたものの、結局腰は重いままで、新潮文庫のスティーブン・キング『スタンド・バイ・ミー』の「はじめに」を読んで、「スタンド・バイ・ミー」を読み始めて、まだ冒頭の部分なのに一旦閉じて、気がつけば私はカレー沢薫を読んでしまっていた。 それはスティーブン・キングよりもカレー沢薫の方が面白い、

海外小説を端から読んでみる

私の本棚には海外小説がいろいろとあるが、実際に読まれたものは一部だけで、多くの本はいやゆる積読だったりお飾りのようだったりする。 学生時代に外国文学を囓っていた関係で買った本、面白そうだと思って買った本、話題なっていた本、格好つけて買った本など集めた理由は様々だが、読もう読もうと思っているうちに気がつけば何年も経った。 そしてその間にも本は増え続け、「ああ、読んでいない」という後ろめたさも積み重なっていった。 このままだと読まない本に侵食されるだけでなく、「外国の小説も