『ブレードランナー2049』観に行ったで!機械信用したらアカンわやっぱ
わしこの間な、友達連れて『ブレードランナー2049』観に行ってきてん。そいつは一切ハードボイルドSFに興味無いやつやったんやけどな、「『ラ・ラ・ランド』の続編やってるらしいで」ってパチこいたらホイホイついてきたわ。お察しの通り、その友達はどこまでも単純な奴やから、ブレードランナー観終わった後はえらい感動しとったけども。
実際自分もかなり楽しんだんやけど、ホンマにどうでもいい考えが頭をよぎってやな。今日はそこを中心に感想書いていきますわ。含蓄ある真面目な考察とか解説は他の人がやってくれてるから、そっち見い。
初っ端からどえらいネタバレあるから気つけや。注意はしたで!
やっぱこいつら人間ちゃうわ
いくらネタバレあるって言うても、「適当に読んでたから分からなかった」とか文句つけるやつおるからな。もう一回言うとくわ。これでさすがにわかるやろ。
【ネタバレ注意】
よっしゃええな?ほなさっそく本題入るで。
いやわしの友達も観終わった後に言うてたんやけどな、この映画見ると、機械にも人間性があるんちゃうかっていう気になるねん。「これだけ自分の信念に沿った行動がとれるなら、魂が宿ってるに違いない」っちゅう具合や。まぁ言うたら、『ターミネーター2』の最後みたいな感じやな。
でもな、よーう思い出してみて欲しいねん。
セブが……いやちゃうわ、Kがな、デッカードとレイチェルの子供なんちゃうかって散々思わせといて、実は違いましたァーッ! ってところあったやろ?
あれや、片目しかないレプリカントのマダムと初対面するところや。あそこであのマダムが何て言うたか覚えてる?
「(世界を変えるきっかけとなる)レプリカント初の子供は、自分だと思ってたの?」
まぁ一万歩譲ってそこまではええわ。でもその後、Kが唖然としてたら、
「やっぱり自分だと思ってたのね?」
「ああ可哀想に、自分だと思ってたなんて」
「みんな(作られるのではなく)生まれてきたかったのよ、でも違う。あなただって特別じゃないのよ」
これはもう完全に煽ってるやろ。一字一句セリフ覚えてるわけじゃないけどやで、レプリカント反乱軍的な組織のお偉いさんが、散々な目に遭いながらも頑張ってきたKに向かって、労いの言葉もかけずにこの煽りようやで?
いやもうな、こんなもん見せられたら、「やっぱレプリカントは人間ちゃうわ」って思ってまうやろ。
ちょっとくらいKの気持ち考えたってもええやん。ていうか、反乱軍のお偉いさんやねんから、囮役の可哀想なやつがおるって多少なりとも知ってたんちゃうん? それでこの仕打ちってなると、とても人間の所業とは言えへんで。
確かにKの生きざまを見とったら、レプリカントの中にも人間らしい素晴らしい奴がおるっていうのはよく分かるねんで。でもな、レプリカントの中心となる組織の上に立つ奴がこんな畜生やったら、ちょーっとキツいんちゃうかな。
だって考えてみ。めちゃくちゃ優秀で良い人が働いてるのに、社長やら役員やらがアカンせいで立ち行かへんくなる会社、結構ニュースになってるやん。それとおんなじや。
まぁまとめるとな、Kは良い奴、でも他のレプリカントはヤバいかも、ってことやな。うん。
他に気になったところまとめ
一番言いたかったことは言えたし、他に気になったことは簡単にまとめとくわ。長文読むのもしんどいやろうし。
●タイトルがややこしい
映画のタイトルを文字に起こすときって、たまに制作年入れることあるやんか。そん時ややこしなるねんな。『ブレードランナー(1982)』『ブレードランナー2049(2017)』みたいな。前者はええけど、後者は数字が8桁続くねんな。ややこしい! まぁ数字いっぱい並んでても、最後に「円」って付けてくれたらいくらでも覚えられるんやけどな。
●デッカードってやり手なん?
これは前作『ブレードランナー』の時から思っててんけど、デッカードって一応"やり手のブレードランナー"やんな? そのわりには毎回ボコボコにされてるし、不意打ちでもゼロ距離でも銃は外すし、どうなんよ。銃当てたのも、女性型レプリカントだけやしさ。レプリカントがあまりにも強すぎて、毎回ギリギリの戦いを生き抜いてきたから"やり手"ってことなんかな?
●ハリソン・フォードの子供はやっぱりワケあり
フォードさん、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でも子育てに失敗して子供がトンデモなことしてたやんか。今回も、「子供が生まれてすぐ分かれるしかなかった」とか言うて育児してない宣言してたし、世の中のお母さん方に「あんたたいそうなこと言うけど、育児に参加したくないだけやろ!」いうて怒られるで。
●ラ・ラ・ランドの続編説
ライアン・ゴズリングがLAで辛い目に遭うし、ピアノも何回か触ってたし、ラ・ラ・ランドの続編って嘘もあながち間違ってなかったな。友達も素直すぎるからか、映画観終わったあと納得してたもんな。
●デカのネーミング
女性刑事のジョシ(Joshi)て。ジョシ刑事て。
まぁ色々細かいどうでもいいこと言いましたけどね、細かいところに気が付くくらい、のめり込んで鑑賞してたんですわ。ハードボイルド好きおっちゃんとしては、ドストライクな映画でしたわ。ブルーレイ買お。