日本語教師になりたいけど「養成講座」or「独学で検定合格」で迷っている人へ
こんにちは。
日本語教師のさじここです。
日本語教師になりたい人からよく「養成講座420時間を受講する」か「独学で検定合格を目指す」どちらがおすすめなのかを聞かれますので、ブログ記事にしてみました。
もし、気になる人は↓の記事を読んでみてください😊
ブログにも書いていますが、その人それぞれの「日本語教師になりたい」度合いが違いますので、ぜったい「養成講座」、ぜったい「独学検定合格」がオススメ!とはいえないです。
ご自身でいろんな情報を見極める能力も、日本語教師として大切なスキルですので、ぜひいろんな人の意見や講座などの情報から決めることをおすすめします😁
こんな私は養成講座出身です。
私は養成講座ですばらしい講師の先生に出会えましたので、いつか自分も養成講座の講師になりたいなぁと思っています。
ちなみに、養成講座の講師になるには「修士以上の学位」が必要です。
そういうこともあって、私は大学院へ行きました。
日本語教師になる前は、「日本語教師=日本語学校で教える」みたいなイメージしかありませんでした。
もしくは海外へ行くか…
でも、日本語教師になっていろんな方に出会って繋がりができたら、「日本語教師=日本語学校」以外にもいろんな選択肢があることに気付かされました。
たとえば…
小・中・高校の外国にルーツのある子どもたちへの日本語教育支援
技能実習生への日本語教育
駐在員やその家族へのプライベートレッスン
生活者の日本語教育支援(日本語ボランティアなど)
大学・大学院の日本語関連科目の講師
国際交流基金(JF)の日本語教育専門家
日本語能力テスト(JLPT)作成のポスト
日本語教育関連の出版社の仕事
国立国語研究所などの日本語研究員
海外の大学の常勤・非常勤講師
横須賀基地などの米軍基地での日本語レッスン
企業の外国人社員への日本語レッスン
オンライン日本語教師
など…
私が知らないだけで他にもあると思います。
いろんな働き方ができる職です。
そのおかげで、私は今自分に合った働き方をしながら、子育てとの両立ができています😅
でも、「だれでも楽に稼げる」というわけではないのでご注意を!
日本語教師養成講座は修了すれば「資格」は手に入ります。
でも、あくまで「資格」であって、教えられるスキルが身についているかどうかは別の話です。
正直なところ、養成講座を真面目に受けていても現場で働くと自分のスキル不足を痛感するかと思います。
だって、養成講座では…
・テストの作り方
・クラスマネージメントの仕方
・チーム・ティーチングでの注意点
・進路指導の仕方
・大学院入試や院試についての情報
・JLPT対策について
・文法、教科書の分析方法
など…
たいてい細かく教えてもらえません(420時間では収まりきらないと思うので…😅)
つまり、働きながら自分で情報を集めたり、勉強していかなければならないのです。
日本語教師はベテランになっても永遠に勉強していかなければなりませんから、そういう努力があまり好きではない人は向かない職業かもしれません。
そして、なんといっても「薄給」(泣)😭
同じ教える仕事なら、家庭教師や塾講師のアルバイトのほうが全然高いですよ。
それを踏まえて、目指すことをおすすめします😅
養成講座の受講生の中には、「え〜〜そんなの聞いてない!」なんていう人もたまにSNSで見かけるので😅
本気で日本語教師になりたいという人は「情報」をしっかり集めましょう。
早く働きたい方には「養成講座」をおすすめしますが、養成講座に行っても検定合格は目指したほうがいいです。
その理由は、
①日本語学校によっては検定合格あると資格手当がつく
②検定の勉強をすることで日本語教育に必要な知識を網羅できる
③大卒じゃない人でも日本語学校などで働ける
特に③について、「え?どういうこと?」と思われた方がいらっしゃるかもしれないので説明すると…
多くの日本語学校の求人には「大卒以上+養成講座420時間」というように養成講座修了には大卒以上というのがセットの場合が多いです。
日本語学校で働きたいのに、短大卒だった場合、応募できる求人が限られます。
でも、検定合格者に対しては、べつに「大卒以上」じゃなくても大丈夫だという学校が多いので、大卒以上のじゃない場合は検定合格も目指したほうがいいです。
でも、冒頭で挙げたように、今や日本語教師は別に日本語学校だけが働ける場ではないです。
オンラインでも働けますし、地域のボランティアで教えたいという人もいらっしゃるはず…😊
自分の目指す日本語教師像を具体化した上で、「独学で検定合格を目指す」か「養成講座に通う」か選んだほうがいいかもしれません。
あくまで、個人的な意見です😅
みなさんの参考になれば幸いです。
今後も、ブログ記事の更新や日本語教師の裏話を書いていきますので、よければフォローしてくださると嬉しいです😁
最後までお付き合いいただきありがとうございました!