24/9/19　移動祝祭日

ヘミングウェイの『移動祝祭日』を読んでいない。
いや、他のヘミングウェイだってほとんど読んでいないのだけど。
でもね、移動祝祭日って素敵なイメージがあったのだ。
待ちわびた移動祝祭日の朝。窓をあけると大通りをパレードが練り歩き、空を紙吹雪が舞い、楽団は華やかな音楽を奏でて。たどりついた広場には大きな観覧車がそびえ、メリーゴーランドが回り、派手な縞模様のテントがでん、と鎮座している。
みたいなね。
「祝祭がやってくる日」だと思っていた。
それがさ、単に「年によって日付が変わる祭日」のことだと知って。
がっかりだよ。
いまだにそのがっかり感から抜け出せていない。
やっぱり祝祭がやってくる日であってほしいよ。
ありえない夢のような。