データ分析は必要?
偏差値って奇妙だと思いませんか。私は長年塾業界におります。学校の名前を聞いたら、偏差値が浮かんでくるほどです。
とはいえ偏差値に対する感想は──
おかしなものだなぁ。
では、いつものように賢者さまと対話。在り方を見直してビジネスに役立てましょう。
音楽でも聴きながら。古い曲ですがなかなか味わい深いのです。ご存知でしょうか。
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『偏差値のどこがおかしいのでしょう』
「やれやれ。ハラに訊いておらんな」
『あ。しまった。スビバセンm(__)m』
「ハラには先入観がないのじゃよ」
なるほどごもっとも。私たちはついアタマで考えちゃう。先入観のカタマリです。
生まれてからの体験。見たり聞いたりした事が記憶されます。本で読んだ物語や他人から聞いた話だってあるのです。
先入観を作る要因は感情かもしれませんね。同じ体験が共有できても、感じ方や捉え方は異なってしまうものですから。
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「そもそも偏差値ってなんでしょう」
『ほらな。話が本質から始まるじゃろ』
「そっかあ。これは気づきませんでした」
『うむ。ゼロから見直すことじゃよ』
ハラで聴く細胞の声はいつでも新陳代謝、つまりリセット&アップデート。ハラに訊けば既成概念や思い込みから離脱できるのです。
順を追って話せば小学生でもわかります。
─合格可能性80%なんて偏差値は、去年の生徒が出した成績を基準にするんだよ。
試験直前の偏差値はわからないのにな。
だからこれって当てにならない。
なぜかって?
だって、最後の偏差値が出てからでも学力は変わるからものだからさ。
低い子が頑張って逆転合格。高い子は油断して不合格。逆もある。低いから諦めちゃう。高いから自信を持って張り切ったりね。
偏差値に振り回されないことだよ─
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『なるほど。偏差値をどう捉えるかで、後の取り組み方が違ってくるものですね』
「本人だけではないぞ。親や教師も影響を受けて、それがまた本人へ伝わるのじゃ」
『うーん。言葉に気を遣わないと』
「その気遣いがまた影響するのじゃ」
『あ。雰囲気って伝わりますよね』
「うむ。まさに以心伝心じゃな」
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偏差値は日本独自のシステム。世界の教育では偏差値など使われておりません。
なのに、偏差値で左右される私たち──
現代は情報社会ですから、ネット検索すれば小学生でも調べることができる話題です。
私は長年、偏差値中心の教育に疑問を感じる生徒たちと向き合って参りました。
─偏差値に意味はない。しかし、どう受け止めるかで影響される。あり方が大切だ─
そう伝えてきたのです。
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『あれ。ふと思いましたけど』
「お。ハラからビビッときたな」
『これは偏差値だけじゃないかも』
「うむ。怪しいものは外にもあろう」
『やっぱハラに訊くことですね』
「じゃな。ゼロになればよい」
『でもなんか影響されちゃいます』
「それがわかればよいのじゃ」
『は。どういうことでしょう』
「影響されとる。そう気づけばよい」
『気づくだけでいいんですか』
「後はハラに任せることじゃよ」