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情報のホメオスタシス
うまくいった次で落とされる。
どうして続かないのだろう。
かといって悪いことばかりもない。
上限下限の範囲に収まる不思議──
ではいつものように音楽でも聴きつつ、賢者さまのお知恵を拝借しましょう。
⭐ ⭐ ⭐
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「ホメオスタシスは知っておるかな」
『えっと。恒常性維持機能ですね』
「うむ。暑ければ汗を掻く。汗が蒸発する気化熱で体を冷やすのじゃ。寒いとブルブル震わせて体温を一定に保つ機能であるな」
『それはまぁ自然なことですね』
「情報空間でも働くのじゃよ」
『え。考えたこともありません』
「良い成績の次は下がったろ」
「あぁぁぁ。ありました。喜んでいるとガックリ。あれって、ホメオスタシスですか?」
『うむ。そうじゃ。この機能はわしらの棲む情報空間でも働いておるのじゃよ』
⭐ ⭐ ⭐
なるほど。暑ければ汗を掻くのが当たり前。疑いもしませんでした。情報空間でも同じだと賢者さまはおっしゃいます。
そういえば──
宝くじ当選後に破産🍂
なーんて話を聞きます。無意識のうちにバランスを取っていたのでしょうか。
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「個人の話だけではないのじゃ」
『あ。経済成長の後にバブル崩壊でしたね。長い目で見るとバランスを取ったんですか』
「日本だけではないぞ。世界は繋がっておるからな。人類全体でバランスを取る。歴史を通してじゃ。大自然の法則である」
『ひゃあ。個人の思惑や目標なんて呑み込まれちゃう。細胞の一つになった気分です』
⭐ ⭐ ⭐
何やら大きな話になってきました。
私たちはつい、自分だけの力で生きているという錯覚をもってしまうものですが──
人類全体でバランスをとるホメオスタシス。
そのような機能が働くならば、自分一人でなんとかできるものではございません。
⭐ ⭐ ⭐
「なんでもすぐ解決策を探すじゃろ」
『たーしかに確かに。ピンチですから』
「受験勉強で培われた条件反射じゃ」
『むむ。優等生ほど深刻かもです』
「情報空間もホメオスタシスが働くのじゃ。大自然の法則。浮き沈みがあってよかろう」
『うーん。大自然の法則ですか。これはもう仕方ないというか……力が抜けます』
「わっはっは。それでよいぞ」
『あはは~これでいいのですね』
ではまた💚
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