男と女の間に流れる記憶
「今回の私物語、フジさんのセリフにあったやん、女の方が強いんだぜいうの」
『あはは~生徒に絶妙な返しをもらったよ。母親見てるとわかります、だもんね』
「せやけど、あれは差別表現ならへんやろ。今の世を、端的に顕わしてる思うんや」
『たーしかに確かに。男が強いぞって前提、未だ根強い集合意識にあるよな』
♡♡♡
こんにちは。フジミドリです。人間関係を扱った種観霊は、いかがでしたか。
仙骨を意識するだけで、霊的次元の自分がどう観るか、スッと感じられるのです。
やはり、人付き合いの根本は、男女の交わりではないか。そう感じる私です。
わざわざ二つの性に分かれた私たち。当たり前過ぎて、見直すこともございません。
♡♡♡
「フジさんは、初めて会うた時から、女の方が上や言うてたもんな」
『前から感じていたけど、道術の師匠が仰った時、なるほどなって納得したよ』
「確か女がジャンボジェットやったら、男は模型飛行機、それくらい違ういう話やね」
『卑弥呼の時代みたいに、女が治めて男は膝をつく役割分担が、本来の姿じゃないかな』
♡♡♡
男女の役割分担は、蔑ろにされている。そんな気がしてならないのです。
憲法で男女平等を強調するあまり、本来の姿が見失われたように感じております。
男は子を産めません。妊娠期間中、男が守らなければならない。大自然の摂理です。
単に物理的な問題ではございません。あくまでも意識。心の在り方なのです。
♡♡♡
「産みの苦しみいうたら、大方の男が耐えられん言うなぁ。気絶するとか」
『女は五百個の卵子を持って生まれるよね。つまり、生まれた時から完成されている』
「精子が4日で死滅や。作り直さなあかん。だから学んだり、鍛えたりするんやな」
『どんな男と付き合うかで、完成された女性性から引き出される次元は違っちゃう』
「ダメ男と一緒になったら──」
『揺さん、その顔( ̄▽ ̄;)』
♡♡♡
差別という言葉の背後に、上下関係が潜むような感覚を持つのは、私だけでしょうか。
一方、区別という言葉からは、語感として、対等な印象が浮かんでくるのです。
支配構造でなく、並立する存在として、役割を区別すればよい。そう考えております。
♡♡♡
「因みに、霊魂の世界はどないやねん。男女の区別とか、あれへんのやろ」
『うん。男と女、何度も生まれ変わって経験して、だんだん相殺されてくるからね』
「やれセクハラだパワハラだ騒いどるんは、まだ途中の段階におる言うわけか」
『当事者だと、冷静になれないだろうけど、中真から観るとそうなるよ』
♡♡♡
前世で受け、今生で復讐を果たす。そして、逆の立場を繰り返す。延々と──
もちろん、ケースバイケース。
自分の中真に問い掛ける。そうすることで、私は理解できるようになりました。
♡♡♡
「わたし、若い頃な、男でも女でもない、丸っきりの中性になりたかったんや」
『それはそれは。なんとまぁ』
「女で在るあれこれ、煩わしい鬱陶しうて、かといって男になりたいわけやあれへん」
『なるほど。やり尽くしたのね』
♡♡♡
私たちはこれまで、長い永い霊魂の遍歴で、何百回となく生まれ変わっているのです。
当然、男も女も経験しています。
ですから、身近にいらっしゃるご縁の深い方とは、立場を変えて交流がございました。
♡♡♡
「自分の前世を理解して、自分が納得する。どうしても、個人的な事柄に終始するな」
『今みたいな情報社会では、全体を踏まえて発言しなきゃいけない印象もあるけどさ』
「わたしな、申し訳ないとは思うんやけど、ニュースとか興味が持てへんねん」
『いいんじゃないの。オレもだよ。観るに留める、聞くは収めるのが道術家なのさ』
♡♡♡
世の出来事に、敏感であるべきだ。そのように強制してくる同調圧力があるのです。
好きな趣味を愉しんでよい。そう思います。美味しく食べて、ぐっすりと眠る。
見ること聞くことは、決まっています。霊魂が決めました。自由自在であるため。
殊更に、ご意見を主張なさり、正しさを証拠立てる必要はないのです。そのままでよい。
♡♡♡
「ええことあったなぁいうんは、意外と思い出さんもんや。イラっときた事ばっか、いつまでもグチグチ浮かんできよる」
『そりゃそうさ』
「なんでやろ。わたしって、ほんま器が小さい言うんか、情けのうなることあるで」
『いやいや。思ったり言ったりで、済ませてるのさ。必要なんだよ。身軽になるため』
「身軽なぁ」
『思いはマジ重いんだ。霊魂の軛になるね。この世で出して、スッキリ爽やかさ』
♡♡♡
私は書かせて頂き、お読み下さる方もあり、嬉しく思っております。改めて感謝です。
書くため観て聴いて。過去を振り返る。そうして、理解が深まって参りました。
コメントやDMで、ご感想やリクエストを頂きまして、本当にありがたいことです。
♡♡♡
「次はミドリさんとの結婚記念日」
『39回目。感慨深いなぁ』
「前日は、私の誕生日なんや」
『ご縁があるよね』
「わたし、何しとったかなぁ」
『ついさっきのことみたいだよ』
「今、そこに生きとるんやね」
『あぁ、ホントそんな感じ』
♡♡♡
死ねば、肉体は焼かれ灰になります。当然、脳の記憶も消えてしまうのです。
必要なら取り戻せます。人類の記憶を全て、貯蔵する場所がございますので。
しかし大抵が、そうなさいません。
ですから地球にある今、思い出し懐かしみ、味わい尽くしておく時間が大切なのです。
♡♡♡
「ただ思い出すだけでええの?」
『中真が理解するからね』
「その理解、なかなか浮かばん」
『無理。言葉や映像では』
「なるほどな。超えとるわけや」
『辛うじて感じるけど』
「それがなかなか感じられん」
『大丈夫だよ。任せていいのさ』
♡♡♡
私たちは、言葉に頼って生活しております。つい、表現したいと考えるものです。
しかし、言葉にできるなら言葉以下。霊魂の領域はこちらに顕わせません。
まだ、決まっていない領域ですからね。表現できた途端、決まっている世界です。
♡♡♡
『ミドリと対話しようと思うんだ』
「素朴な疑問なんやけど」
『なんだろ』
『ミドリさん、自分があるんやろか」
『あぁ、それねぇ』
「すっかり類魂に戻っとるかなって」
『そこらも話せるといいな』
「わたしかて、次への準備やから」
♡♡♡
死後の世界、霊的領域ともなれば、私たちの言葉を使って表現できません。映像でも音楽でも、顕わすことは叶わないのです。
とはいえ、なんとか知りたいと思う方が、私の周囲には結構いらっしゃるようです。
実は幾つか、ご質問を頂きました。世にある本などで、却って疑問が浮かぶ御様子。
私自身、対話することで、さらに深く観えてくる予感がございます。
♡♡♡
「臨死体験やらスピリチュアルやら、色々と情報あって、どれを信じてええんやら」
『うーん。まず、死んでから逝く世界だっていう、誤解があると思うわけよ』
「なるほどな。この世とあの世が、わたしらの中、同時並行で進行するわけやね」
♡♡♡
科学の説明や実験による、再現という証拠がなければ、受け入れない地球人です。
そこで、物語という形式を使って、お伝えして参りました。これなら大丈夫かなと。
けれども、私としては、本当に対話している意識なのです。感じたままを、行間へ響かせられたら素晴らしい。そう思います。
♡♡♡
「イラスト、遅なってスマンな」
『とんでもない!』
「何も降りて来んのや」
『超気に入ったんですけど』
「苦し紛れにサイト見とったら、猫ちゃんの写真あったんでな。どうにか画けたわ」
『あれ見て、ラストが決まったのよ。ホント絵のお陰だわ。好評だったしね』
♡♡♡
♡♡♡
次回、フジミドリは4月24日午後3時。
こちらが翌25日午後6時です。
宣言すれば、サボらないかな。