行動する時は気楽に
迷ったり悩んだり、考えてばかりじゃ結果は出ない。行動が大事だよ──皆さん、そんな風に縛られてはいらっしゃいませんか。
そこで賢者さまと対話です。
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「そもそも行動とは何だね」
『うーん。改めてそう訊かれますと』
「寝て起きる。食べて出す。座って立つ」
『そっちか。聞く話す。読む書くもですね』
「話す内容なんて大して変わらんよ」
『うーん。たーしかに確か』
「同じ話でも結果が違うのじゃ」
『あ。もしかして在り方でしょうか』
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入試が近づくと受験生の言うことは決まっています。頑張る。そこで私は問うわけです。頑張るって具体的に何するの?
勉強する!
さらに尋ねます。勉強って何をするんだい。
読んで書く。聞いて話す。
それしかありません。
なのに頑張るとか一生懸命とか。感情を入れないと気が済まないのです。
水を飲む時、頑張ったりしませんよね。淡々と熟せばよいのです。
感情を入れて力む必要などありません。力むから空回りする。エネルギーの浪費。疲れてしまう。肝心な時に力が出ないのです。
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「脳と心の合作じゃな」
『どういうことでしょう?』
「マンガやドラマや歌の記憶じゃよ」
『刷り込みってやつですか』
「親や教師の言動もあるじゃろ」
『なるほど。そうかもしれません』
「力んで頑張るように操られておる」
『なんか落ち着かない気分です』
そう。正に落ち着かない。中心に収まっていません。意識が脳や心に集中したまま。
さあ、戻りましょう。
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ハラを意識するだけ☆
何かしようと思って力めば、脳はそうすべき状態を作り出す。ご存知でしょうか。
頑張れば頑張るほど、さらに頑張らなければ乗りきれない羽目に陥ります。自滅ですね。
しかも、初めからそんな状態であったかのように記憶を改竄するのです。
見破れません。脳と心が共同で作り上げた鉄壁の幻想。重力のように縛りつけてきます。
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考えたり感じたりすることは、私たちの意志や努力と無関係に浮かんできます。そして、無関係に消えていくのです。
意志や努力で、どうにもならないとわかれば気も楽です。成り行き任せで構いません。
特別なことはしないのに、よくわからないけど大丈夫。なーんてことで構いません。
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『まずハラを意識してみましょう』
「うむ。無駄な力が抜けて楽になる」
『行動はしなくてよろしいでしょうか』
「無心でスッと動くことじゃ」
『ハラを意識すれば無心になれますね』
「頭や心のスイッチは切ることじゃ」
『わかりました。心掛けてみます』
「淡々と続けることじゃよ」
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