エルフの里も神の箱庭
『読んだね~異世界ファンタジー』
「趣味が一緒で嬉しいわぁ」
『語り出すとキリないよ』
「おもろい作品、沢山あるで」
『オレは、フリーレンが気に入ってるかな。時々、読み返して味わうわけよ』
「あっはっは。1日早い新刊発売、セット販売のトランプまで買わされた人やから」
『スビバセン。根がせっかちでさ』
「まぁそれもあってな、今回のイラストは、フリーレンのイメージで描いたんや」
♡♡♡
こんにちは。フジミドリです。
異世界ファンタジーの私物語、如何だったでしょうか。私は種観霊が立ちました。とてもスッキリしたのです。
振り返ってみますと、子供の頃から、私ってファンタジーが好きなんですよね。
今回の創作談義、霊魂が観るファンタジックな世界についてお伝え致します。
トーク相手は、いつものように朔川揺さん。素敵なイラストを描いて下さるのです。
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『フリーレンの魅力について、オレなりに、あれこれと考えてみたわけなのよ』
「ほぉ、どないやねん」
『端的に言えば、郷愁かな』
「なるほど。わかるわ」
『揺さんはどこら?』
「わたしはやっぱ画力やなぁ。惹かれるで。マンガの真髄、台詞もト書きもなし、絵だけの展開で進む場面が毎回あるやろ」
『たーしかに確かに。あれ、いいわぁ』
「絵だけ見て、心情が想像でけるのや。文章で言うたら、行間を読む味わいかな」
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この作品、お読みの方って、然程いらっしゃらないのでは、そう感じております。
もちろん構いません。多少のネタバレもございますが、作品紹介の意図はないのです。
ファンタジーを楽しみ、尚かつ霊魂が観る風景も共有できたら。そう考えました。
お伝えする過程で、私自身の理解もまた進みます。種観霊の醍醐味です。
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「主人公のフリーレンはエルフ。長命種族やから人間の情緒がわかれへん。エルフにとっての100年は、ちょっと前いう感覚や」
『勇者とパーティを組んで、魔王討伐達成の後日譚、という設定が新鮮だった。逆行するような道程に哀愁が漂う』
「嘗て訪ねた場所を辿って、感じられんはずの情緒に目覚めていく旅や。もちろん、漫画チックなユーモアも沢山あるで」
『あ。なんか見えてきたかも。エルフの一生ってさ、人間なら前世と今生どころか、遙かに長いよね。つまり──』
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あまりにも長命なため、人間的な感覚と違う思考プロセスを持つという設定です。
千年を生き続けたらどんな感覚か。疑似体験が、異世界ファンタジーの醍醐味です。
エルフ同士、恋愛感情は持たず、子を成さない場合も多く、人間の求愛に躊躇って──
ほぼ確実に、かなり早く、相手が先に亡くなりますからね。悩ましいところです。
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『エルフの世界観ってさ、道術の2トラックと重なるんじゃないかなと閃いたわけよ』
「トラック。そない話あったか。なんやったっけ。忘れとったわ。宅配便やないやろ」
『あはは~そうじゃなくて、データ保存や競争路とかってやつね。道筋のことさ』
「トラックのエルフいうたら」
『よ、揺さん、あのですね』
「すまねえ。クルマ屋の娘やから」
『( ̄▽ ̄;)』
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道術では、二つのトラックが同時並行に流れていると考えます。図式的な捉え方です。
本来は、表現できない世界でございますが、少しでも理解しやすいようにと、守護の神霊から道術の師匠へ降りてきた図式です。
現象の青トラックは、全て決まっています。変えられない。映画のスクリーン。
赤トラックは霊的な次元。映画を見ながら、どう感じるかが書き込まれていく──
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「それにしてもフジさん、異世界ファンタジーでハマっとったなぁ。夜更かし捲って読み耽るんやから、疲れたんとちゃうか」
『いやホント、自分でも嫌んなっちゃった。取り憑かれてたね。どうなるんだって』
「歯止めが効かんのやな。誰か止めて助けていう感じやねん。わかるで」
『ミドリがストップ掛けたよ。大丈夫なの。あはは~こんな優しい言葉じゃないけど』
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私の意志が弱く、だらしない面を正当化するように聞こえるかもしれません。
ただ私の場合、決まっている人生なので変えられない、そのような理解があるのです。
ハマる自分、疲れる自分を冷静にじっと見る自分という存在が、またあるのです。
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『この世界は決まってるから、目の前に展開する現象は、坦々と流れて止められない』
「けど、そんな自分をジッと見詰める、霊的な自分も同時に感じるんやね」
『ええと。言葉としては──』
「ダブルスタンダードやな」
『それそれ!』
「ははぁ。わかってきたで。フリーレンは、不滅の霊魂つまり赤トラックで、仲間の勇者たちが先に死んでくんは青トラックや」
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揺さんと私が普段お喋りする時、このような場面がよくあったり致します。
私がなかなか言葉にできず、あれこれ喩え、経験を語ってうろうろしている。
すると揺さんが、ピシッと要点を掴み取り、ズバリ纏めて下さる。これぞ中真感覚──
時として、私が言おうとする内容を、先取りなさることさえあるのです。
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「またやらかした。すまねえ」
『いやいや。とんでもない』
「これで嫌われるんや、わたし」
『オレ的には全然オッケーさ』
「フジさん、平気なんや」
『むしろ助かってるよ』
「ほな、よかったわ」
『相手にもよるでしょ』
「それあるわぁ。同じ言葉でも、この人ならええけど、あの人はダメいうのあるで。まぁ当たり前っちゃあ当たり前やな」
『お互い、そういう相手を見極めるのが中真感覚なんだよ。これって理屈じゃない。まさに異次元の領域なのさ』
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今回の私物語、初稿を書いたものの、しっくりきませんでした。とはいえ、何がどう変わればよいのか、見当もつかないのです。
揺さんは、お読みになっても、特に感想なしという印象でした。
私たちの間で、このような場合は、阿吽の呼吸とでも申しますか、まあいいだろうという暗黙の了解があるのです。
直すべき点、気になる表現があれば、ご指摘頂けます。今回は私が問い掛けました。
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『なんかさぁ、イマイチだよ』
「書いてスッキリせんの」
『すっぽ抜けって感じかな』
「二項対立入れたらどうやろ」
『ああ。誰かと対話形式ね』
「せやなかったら、一人ツッコミ」
『志賀さんみたいに書けないよ』
「あの人、自家発電の天才やから」
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このように、一箇所だけポイント絞って相談する。私はそう心掛けております。他の部分は、認めて頂くことで自信を得る為です。
初稿段階だと、書いても自信が湧きません。これでいいのか。不安になるのです。
ところが読んで頂いて、取り敢えず受け入れて貰えたかなと感じましたら、改稿していく意欲も湧き出て参ります。
そして、今シリーズを思い立ちました折り、私が念頭に置きました作品は、志賀直哉さんの短編小説群なのです。
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「思い出すなぁ。書写したん」
『あったねぇ。懐かしいな』
「拷問やったで( ̄▽ ̄;)」
『スビバセンm(__)m』
「あれについても書いたらどうや」
『そうだね。纏めようか』
「フジミドリの書き方講座」
『あはは~あはは~あはは~』
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私は来月でnote3周年となります。
お読み下さる皆さまのお陰で、なんとか続けて来られました。改めて感謝です🙇
足跡を振り返ってみれば、お役に立てるような気づきがあるかもしれませんね。
きっと、今後も私が、書き続けていくための糧になるのではないか。そう感じます。
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「わたしたちの場合は、異世界ファンタジーやったけど、皆さんそれぞれ、ハマっとるもんがある。表面違うとるだけでな」
『例え仕事や子育て、人助けや家族の面倒見だとしても、霊的世界より優先したら、やっぱり中真を外してるわけよ』
「せやけどまぁ、漠然として雲を掴むような話やから、どうしたって後回しになるかしれへんで。そもそも実感わかんやろし」
『実感かぁ。道術家は、霊的感覚が精妙で、守護霊の声なんて、囁く程度って認識だからねぇ。実感できるのはこの世的だよ』
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この世的な生活を大切にする。一度きりの人生だから、今を精一杯生きていこう。
そのような考えも、わからないではございません。私も十代まではそうだったのです。
とはいえ、二十歳過ぎには気がつきました。死後の世界があるなら、生きてるうちに準備しなければ、到底間に合わないのだ。
死んでからでは遅い!
まぁせっかちですから😅
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「そうは言うても、具体的に何をどうすればええか、途方に暮れそうや。この世は全て、決まっとる世界なんやろ」
『うん。言ったりやったりだけじゃなくて、何を思うか、どう感じるかまで、決まってるわけだからね。たーしかに確かに』
「決まってない世界を、動かすいうことなんやろか。イマイチわかれへんな」
『そうねぇ。中真感覚だからさ。精妙な波動というか。そこで在り方なんだよ』
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皆さん、どうしても頭脳による思考や、肉体を使う運動のイメージが浮かぶようですね。
どうすればよいか探ってしまう。
そこで次回のフジミドリ私物語、本来は言葉にできない霊的世界との交流を扱います。
2トラックも図式化致しましょう。
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「ところでフジさん、オチは」
『え。なんの話?』
「だってタイトル、神の箱庭やで」
『あ。いけね。忘れてた』
「浮かばん言うから、アイデア出したん」
『気に入っちゃってさ。飛んでた』
「はぁ、スベったな」
『スビバセン( ̄▽ ̄;)』
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次回フジミドリ5月29日午後3時。
こちら翌日午後6時に創作談義。
シーズン1完結まで残り4回です☆