シーズン2始まりです
「復帰できてよかったやん」
『いやホント、気分良く』
「読んで下さる方のお蔭やで」
『ありがたいことだね』
「3ヶ月空くと勘が戻らんやないの」
『揺さんのイラストで楽になれたよ』
「ほな、よかったわ」
『ありがとう。気持ちが解れたもの』
「ネットで写真を見掛けてな」
『ふわっと心地よさに包まれたね』
「そらまた、嬉しいお言葉や」
『戻ってきたぜって感じ』
♡♡♡
こんにちは。フジミドリです☆
ご無沙汰致しております。昨日、復帰です。お読み頂いた方、ありがとうございます。
こちら西遊記は、イラスト担当の朔川揺さんと創作過程をお届けして参ります。
12月12日迄、毎週月曜の午後6時更新、全13回の連載予定です。
とはいえ、ご縁あっての繋がり、こちらだけでもお楽しみ頂ければ嬉しく思います。
もちろん、両方ならさらに嬉しく♪
♡♡♡
「文体、変えたんや」
『やっぱ常にチャレンジだね』
「どっかで読んだ気するんや」
『ギクッ』
「ほら、千の視点。あったやろ」
『え。あ、あったかなぁ』
「あちらは硬質な雰囲気やけど」
『テヘ。バレテーラ』
「ははぁ。なるほど。わかったで」
『スビバセン。オマージュです』
「パクったんや」
『そうとも言います』
♡♡♡
3月~6月連載した私物語のシーズン1は、構想段階で志賀直哉さんの【城の崎にて】が念頭にございました。
そして、昨日からのシーズン2は、丸山健二さんの【千日の瑠璃】が下敷きです。
文学作品の多くは、下敷きにする先行作品があると聞き及び、西施の顰みに倣いました。
♡♡♡
「模倣と創造の絡みやな」
『見解が分かれるけど』
「どっちでもええねん。面白かったら」
『たーしかに確かに』
「わたしはどうやろ。読むの好きやし、書いてもきた。キャラが自然に浮かんで、物語はスッと流れていく感じやねん」
『揺さんって直感型だと思うのよ。右脳優位って言うかさ。オレは理屈が強いね』
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模倣か創造か──
おそらく結論が出ない、なかなかに悩ましいテーマであろうと思われます。
シーズン2では、創作者として、模倣と創造に対する理解が深まればと考えました。
♡♡♡
「現代は著作権が絡むやろ」
『出典を書いてもヤバい』
「ほぉ。ダメなんか」
『厳密にはね』
「ほな。曲の詩とかも」
『引っ掛かるよ』
「知らんかったわ」
『そこらも追究したいね』
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楽曲名さえ明記すれば、歌詞そのままを引用して構わない──そのように誤解なさる方が多いのではないか。そう感じております。
法律絡みの複雑な裏事情がございますので、仄めかしつつお伝えできたらと思います。
性急な結論は出せません。
ウイルス騒動や戦争と同じく、真実を語れば沈黙させられる時代です。
♡♡♡
「シーズン2はココアの法則で始まりや。ほな、次は何を書くんやろ」
『故郷かな』
「兎おいしい」
『食うな!』
「すまんの。根が関西で」
『故郷っても、肉体のじゃなくてね。どちらでお生まれですか、病院ですみたいな』
「をい!」
『スビバセン。根が関東で』
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いつも思うのです。
私は何処から来たのか?
生まれが東京世田谷、という現実ではございません。母の胎内に宿る以前の話です。
そんなの研究者だってわからない。考えるだけムダな時間。ごもっとも。仰る通りです。
♡♡♡
「フジさんにとって大事なんや」
『探求ひとすじ60年♬』
「牛丼かよ!」
『フツーあんま考えないよね』
「目の前にある雑事で手一杯やろな」
『いつも目の前にあった……眼鏡かよ』
「をい。自分でツッコムな」
『スビバセン。根が』
♡♡♡
このところ心境の変化がございまして、note3年の足跡に重ねつつ、64年の人生を振り返っているのです。
私が書いてきた全てに対しても、志賀さんや丸山さんの作品を書写した初心を思い出し、新たな展開へ備えたいと考えました。
12月12日までの連載13回、お付き合い頂ければ嬉しく思います。
次回フジミドリは9月25日午後3時☆
翌26日午後6時、お逢い致しましょう♡