#今日の採用サイト_株式会社甲斐冷機の新卒採用サイト
空調や換気、給排水衛生設備工事を行う総合設備工事会社、株式会社甲斐冷機の新卒採用サイト。新卒専用のサイトであるためできる限りわかりやすく、入社後の未来が見えやすいような展開としていることがわかる。
このサイトを制作した制作会社は「挑戦し続ける姿勢をサービスと結び付け、新しい風を表現したサイト」とコンセプトを公開しているが、なるほどたしかに風っぽいイメージもあるし、全体的に余白もバランス良く取られながら若々しさも加味した爽やかな風をイメージしたエメラルドグリーン系のカラーを使用している。トップページにおける職種紹介のスクロールチェンジの部分はそのコンセプトにふさわしい演出だと考える。
新卒採用において入社を検討する新卒学生が懸念すること多くがある。中でも「全く違う環境での人間関係形成」と「自分が環境にフィットするか」の２つだ。
新卒学生にとっては初の社会人の環境となる。学校ではないこともあり、期待を込めつつも内情は不安をもつ。それは自分が活躍するしない問わずその不安を持つものだ。
この不安に対してどう答えていき、新卒学生に対して入社への心理ハードルを下げていくのか。各社苦心している。
その点、甲斐冷機の新卒採用サイトでひとつの答えが提示されている。まずは、社員インタビューの多さとクロストークを両方併記した点。多くの採用サイトがいずれかにとどまる中で、両方展開したのはひとつの最適解になると考える。社員インタビューではなかなか言いにくいことも、対談になるとより深く突っ込むことができる効果もある。特に社員×社長になると、その内情が浮かび上がりやすい。これは社風を見極められるところにもなるため下手な演出や綺麗事では済まされない。ここに切り込んでいったのは◎だと思う。
もうひとつはキャリア診断。これがこのサイトでいちばんプッシュしたいところ（のはず）。少なくとも私にはそう見えた。
数多ある採用サイトはコンテンツを見せて終わるサイトが大多数だ。もちろん訪問した求職者にコンテンツを豊富に見てもらい会社の内情を理解していただくことが目的だからだ。しかし、ユーザーである求職者は見るばかりでは印象に残しにくくなるのは否めないのもまた事実。その傾向をどう打開するか、各社苦心している。（私も同様）
ユーザーに興味の高い小さな行動アクションを起こして、そのアクションの結果、何かしら小さな感動を与えることでより強力に印象付けることができる。これは採用サイトうんぬんではなく、Webにおけるユーザー行動心理として共通していることだ。占いや恋愛、血液型や健康診断などのサイトがずっと高いアクセスになるのはそういう背景があるのだ。
これをキャリア診断の企画で搭載したのは大きい。Yes・Noで20問回答することで自分自身がどの職種に合うか、そもそも甲斐冷機の社風に合うのかもわかる。これを実行した新卒学生は少なくとも甲斐冷機のことを覚えるはずだ。これこそまさに「企画」。アクションを起こすコンテンツは非常に参考になる。
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